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新首都圏ネットワーク


『河北新報』2004年5月20日付

東北大、ノーベル賞級の研究者招請へ 定期的に特別講義


 東北大は、世界中からノーベル賞級の現役研究者を「ユニバーシティープロ
フェッサー」として、2005年度にも採用する。法人化に合わせて導入する
新人事制度の一環で、高度な研究協力や教育を行うのが狙い。

 学部や研究科に所属せず、定期的に特別講義や研究活動を行う。日常的な授
業は行わない。契約は基本的に1年で、具体的な研究内容はこれから詰める。

 総額約1億円を計上。1人当たりの報酬は、学長給与(約2254万円)と
同レベルを想定し、最大で5人採用する。

 各部局からの推薦で数人が候補に挙がっており、今秋から年末にかけて人選
する。

 大学職員はこれまで国家公務員だったため、俸給表に基づいて報酬が支払わ
れ、特別待遇はできなかった。4月の法人化で弾力的な運用が可能になった。

 法人化に伴い、大学間の競争が激しくなり、高名な研究者を招いて存在感を
アピールするところが増えている。東北大も人材確保に乗り出した形だ。

 財務・人事担当の北村幸久副学長は「高度な研究や教育を提供してもらうこ
とを期待している」と話している。