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新首都圏ネットワーク


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Academia e-Network Letter No 108 (2004.05.11 Tue)
http://letter.ac-net.org/04/05/11-108.php
ログ http://letter.ac-net.org/log.php

━┫AcNet Letter 108 目次┣━━━━━━━━━ 2004.05.11 ━━━━

【108-1】大学入試センター出題者公表問題、いちおう危機回避へ
http://www.h2.dion.ne.jp/~kyokasho/1106kousin/t0426-1.htm
市民の教科書研究所サイトより

【108-2】都立大短大教職員組合から経営準備室長への公開質問状 2004.5.10
ーー今年度都立4大学研究費の配分についてーー
http://www5.ocn.ne.jp/~union-mu/0510.pdf

【108-3】都知事・都議会議長への要望書署名運動:第1次集約6月5日
<教職員・学生・院生を排除した「新大学構想」を撤回し
都立4大学の自主的・民主的改革をもとめる要請書>

【108-4】イラクで人質となった方々への敬意表明と激励の緊急声明
の賛同メッセージより

【108-4-5】高遠菜穂子さんをノーベル平和賞に推薦しましょう!
───────────────────────────────

#(高遠さんをノーベル平和賞に推薦しよう、という慶應大学医学
部を退職された方のご意見【108-4-5】に大賛成。日本以外のすべての
国で尊敬されている高遠さんが受賞する可能性は高い。)

#(大学入試センターの出題委員の氏名公表問題について、No 106
で紹介した「つくる会」サイトの情報は正確ではない、という情報
をいただいた【108-1】。「若手議員の会」との第二回の会合でも、入
試センター長の荒川正昭氏は「本人の同意がない限ぎり公表しない」
方針を明確に伝えた、ということが事実であった。しかし本人の了
解があれば公表するという譲歩はあった。氏名公表を安易に了解し
てしまう出題委員が、理工系出題委員から、出ないことを祈りたい。)

━ AcNet Letter 108 【108-1】━━━━━━━━━━ 2004.05.11 ━━

大学入試センター出題者公表問題、いちおう危機回避へ
http://www.h2.dion.ne.jp/~kyokasho/1106kousin/t0426-1.htm

市民の教科書研究所サイト内文書
http://www.h2.dion.ne.jp/~kyokasho/
──────────────────────────────

「大学入試センター問題は、一応、危機を脱しましたので、ここに
ご報告致します。

これまで当ホームページで呼びかけてきましたように、同センター
に対して執拗な攻撃が「新しい歴史教科書をつくる会」と、それを
支持する「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」(会長・
古屋圭司衆院議員)から掛けられてきました。しかし、さる4月9
日、同「議員の会」の総会に荒川正昭センター所長が出席、「文部
科学省との了解の上、過去・現在の出題者については、本人の了解
がない限り公表できない」という姿勢を明らかにしました。今後任
命される委員については、本人の了解が得られれば公表する、ただ
得られない場合は、同じように公表できないとしました。

これに対して、同席の議員から、「(問題作成)委員の携わった試
験終了後に(委員名を)公表する」とした2月の説明から「大幅に
後退」したとして、「インターネット情報をもとに、左翼勢力のF
AX攻撃などの圧力により同センターの見解が変質したのではない
か」など、批判が相次いだとのことです(「つくる会」ホームペー
ジ*1)。
*1) http://www.tsukurukai.com/01_top_news/file_news_ct/ct_news_040413.html

4月16日に再度「議員の会」との話し合いが行われ、今後の試験
については本人の同意があれば公表する、と再確認されましたが、
改めて、本人の同意がない限り公表できないことも回答されました。

これについて「つくる会」は、同会のホームページで、「(1)新
たに任命する問題作成委員については公表する、(2)これまでに
任命した委員については本人の了解がとれた人から順次公表してい
く」と決まったように報告していますが(*2)、事実とかなり異な
る内容です。過去の、また今後の試験も含め、本人の了解なく氏名
が公表されることはありえないというのがセンターの見解であり、
私も直接にセンターの責任者から確認したところです。これで良識
の声が実ったことになります。
(*2) http://www.tsukurukai.com/01_top_news/file_news_ct/ct_news_040422.html

ただ、議員の圧力の前に、本人の了解さえあれば公表するとした点
は、この下の記事にあるように、試験に係る事務は情報の公開義務
から法的に除外されている以上、不満は残りますが、同センターは
文科省と右翼、つくる会などの圧力に良く耐えて、公正な試験制度
を守る姿勢を一応貫いたと評価すべきと思います。多数の皆様の働
きかけに感謝致します。」

━ AcNet Letter 108 【108-2】━━━━━━━━━━ 2004.05.11 ━━

都立大短大教職員組合から経営準備室長への公開質問状 2004.5.10
ーー今年度都立4大学研究費の配分についてーー
http://www5.ocn.ne.jp/~union-mu/0510.pdf

都立大短大教職員組合発行 手から手へ第2280号
http://www5.ocn.ne.jp/~union-mu/
──────────────────────────────
2003組発第33号
2004年5月10日
新大学設立本部経営準備室長 高橋 宏 殿

              東京都立大学・短期大学教職員組合
                  中央執行委員長 山下 正廣

今年度都立4大学研究費の配分に関する公開質問状


今年度の都立4大学研究費の配分について、私ども教職員組合はす
でに5月6日付『手から手へ』第2279号に表明しておりますよ
うに、いくつかの重大な疑義をもっております。今年度現大学研究
費予算配分方式については、経営準備室において決定されたと伝え
られ、また実際、4月23 日には4大学総長・学長宛に、経営準備
室長名で「傾斜的配分研究費の考え方について」という文書が送付
されています。これらのことから、貴殿が4 大学教員に現在示さ
れている今年度研究費配分方式に関して最終的な責任を持つ立場に
おられると考え、ご質問いたします。

すでに傾斜的配分研究費に関する募集がはじまっている折でもあり、
できるだけ早期に文書にてご回答頂きたく、お願い申し上げます。

[質問事項]

1.今年度研究費は、もっぱら現4大学の研究活動に費やされる単
年度の予算です。それにもかかわらず、新大学の経営準備にあたる
経営準備室がこの配分をいかなる根拠と権限のもとに決定したのか、
ご説明願いたい。とりわけ、新大学設立準備本部はこれまで、現大
学及び都議会に対して、新大学は現大学の改組転換ではないこと、
したがって現大学との協議は行わないことを再三にわたり表明して
きました。このように新大学設立準備本部の立場からは、現大学と
新大学とは断絶しているとの認識であるにもかかわらず、現大学研
究費の配分を経営準備室が決定する根拠とはいかなるものでしょう
か。

2.4月23日の経営準備室長名文書にある傾斜的配分研究費応募対
象者の制限(「・新大学に就任を予定していない教員は応募できな
い。また、共同研究グループの構成員となれない。・但し、新大学
発足前の定年退職予定者などのうち新大学の理念に賛同し、今後の
新大学の発展に寄与する意思があるものであれば応募できる。」)
は、第一に、現大学教員が現大学の研究費の配分を受ける資格につ
いて、現大学ではなく新大学との関わりを基準にする点で妥当性を
欠くと考えられます。また第二にその資格要件は、その教員が新大
学に就任するか否か以上に、「新大学の理念に賛同」「発展に寄与
する意思」なる「個人の意思」を優先していると読み取れます。こ
れらの基準が社会通念に照らし、思想差別ではなく正当な根拠を持
つものであるとお考えであるとすれば、その根拠をご説明ください。
また、社会通念上正当性を持たぬものであるとすれば、ご撤回くだ
さい。

3.今回示された傾斜的配分研究費の研究区分では、大学にとって
最も土台となる基礎的研究が極めて軽視されているように見えます。
基礎的研究は6区分のうちの最後の「上記以外で新大学の理念に合
致した研究」の項目に僅かに「(基礎的研究を含む)」と括弧書き
で加えられているのみですが、これでは基礎的研究費の大幅な削減
とともに、研究教育活動そのものの維持を危うくするものと考えま
す。基礎的研究の位置づけとそのための研究費手当についてどのよ
うにお考えでしょうか。

4.今回示された傾斜的配分研究費について、その配分方式等がど
のように決定されたのか、また実際の配分にあたっての審査及び決
定の過程が不透明であると考えます。その要綱等は、どこでいつど
のような手続きで決定されたのでしょうか。また、「募集要領」で
は第二次審査以降は「研究費配分検討委員会」及びそのもとにおか
れる「研究費審査小委員会」があたるとされていますが、そのメン
バーは誰で、どのようにして選ばれたのでしょうか。 さらに、
「教育の改善に資する研究」費として1億円近くがまだ留保されて
いますが、これはいかなる使途を予定しているのでしょうか。また
いつどのように配分する予定なのでしょうか。

5.今年度の研究費配分方式は、年度開始直前からすでに執行期間
にかかって、突然、従来の方式からの大幅な変更がありました。そ
のため、すでに契約済みの学術定期刊行物等の支払いや学生実験の
機材等さえ基礎的研究費で賄えない、など日常最低限の教育研究活
動に重大な支障が都立大学などでは発生しつつあります。このよう
な実態について経営準備室ではどのように認識されているでしょう
か。またどのような対応方法をお考えでしょうか。

以上

━ AcNet Letter 108 【108-3】━━━━━━━━━━ 2004.05.11 ━━

都知事・都議会議長への要望書署名運動:第1次集約6月5日
<教職員・学生・院生を排除した「新大学構想」を撤回し
都立4大学の自主的・民主的改革をもとめる要請書>
http://www.bcomp.metro-u.ac.jp/~jok/kiki-xx.html#shomei
──────────────────────────────
◎ 締切日: 2004年6月5日(第1次集約)
提出先:東京都知事,東京都議会議長
最終集約: 2004年7月20日
形態: 配布されている署名用紙に署名する
対象: 都立4大学教職員,学生,院生を含めて誰でもOK。

呼びかけ人: 東京地区大学教職員組合協議会,東京地区私立大学
教職員組合連合,全国大学高専教職員組合関東甲信越地区協議会,
日本科学者会議東京支部,全国大学院生協議会,東京都立大学・短
期大学教職員組合,東京地方労働組合評議会署名用紙は都立大学・
短期大学教職員組合事務局にもあります。

連絡先:
都大教 E-mail: dakose@t3.rim.or.jp
東京私大教連 E-mail:tsk@tfpu.or.jp

━ AcNet Letter 108 【108-4】━━━━━━━━━━ 2004.05.11 ━━━━━━

イラクで人質となった方々への敬意表明と激励の緊急声明
への賛同メッセージより
http://ac-net.org/honor/new-message.php?m=2600

──────────────────────────────
【108-4-1】今回の問題を「犯罪被害者への支援」という角度からも考え
てみたい。

5人の方々は、イラクで人質に取られた。この人質をとるという行
為は、略取誘拐、逮捕・監禁等の犯罪であり、5人の方々は被害者
であった。今回の5人に対するバッシングは、犯罪被害者に対する
責任の追及、バッシングであった。それは、犯罪被害者に対して第
2次被害を与えるものであり、被害者により深い心の傷を負わせる
ものであり、犯罪被害者への対応として最もしてはいけないことで
ある。そのことは、犯罪被害者支援の分野では常識である。

マスコミの犯罪報道では、「被害者の人権」がないがしろにされて、
「被疑者・被告人の人権」ばかりが大切にされているといった類の
言説がしばしば流されている。そうした意見をことさらに強調して
きた有力政治家や一部メディアが、今回の人質事件に関して、犯罪
被害者へのバッシングを率先して行った。彼らの日頃のキャンペー
ンが、「被害者の人権」を本当に擁護するものではなく、被疑者・
被告人の人権を攻撃するためのものでしかないことが、白日の下に
さらされた。もう一つの問題は、犯罪被害者支援のダブル・スタン
ダードがはっきりしたという点である。すなわち、被害者が政府の
方針に批判的であるかどうかによって選別が行われ、政府に対して
批判的な人々に対しては、援助どころか、自己責任を振りかざし、
非難を行うということである。幸いにも多くの人々によって、5人
の方々へ民間レベルのサポートが行われたが、そのことは、被害者
支援という角度からも、大変望ましいことである。

被害者の責任論は、被害者の態度が犯罪発生に対する「きっかけ」
を与えることがあるという角度から、従来から議論されてきた。し
かし、今回の事件のきっかけは、米軍のファルージャでの軍事行動
とイラクへの自衛隊派遣がもたらしたものである。ほかならぬ政府
の決定やそれを支持したメディアの責任が問われるべきである。 
   (齊藤 豊治・東北大学/大学院法学研究科・刑事法学専攻)

──────────────────────────────
【108-4-2】The five Japanese people who were taken hostage in Iraq
are an INSPIRATION to people around the world. Not only for
what they did in Iraq, for standing for LOVE and TRUTH, but
also for *speaking out in Japan*, and showing that
individuals have power, and don't have to blindly follow
each other and their governments! You are truly brave and
honorable. DON'T LOSE HEART. Many thinking people support
you. WE STAND WITH YOU. WE ARE PROUD OF YOU.(****/Britain)

──────────────────────────────
【108-4-3】高遠菜穂子さんたちへ

                      須田 稔

「ご心配おかけしました すみません」でよかったのです
あなたが殺されるかもと思うだけで 心乱れたのですから
「ご迷惑おかけしました すみません」はいらないのです
あなたの志と活動は 人として光に満ちて尊いのですから

あの人たちが あなたを釈放してくれたのは なぜでしょう
無辜の同胞に爆弾を炸裂させて阿鼻地獄つくる占領軍を怒り
やめろ やめてくれ と叫ぶ優しさが あなたの芯にもあり
恐怖と悲嘆に震える子どもらを抱きしめていると知ったから

大量破壊兵器を弄ぶならず者を撲滅する これが大義名分でしたね  
最新鋭精密兵器を駆使して殺傷し破壊するのが「自由」作戦でした
荒廃させたあげくに「復興だ」「人道支援だ」と従属国にも号令し
軍事力行使こそ「正義」とする狂信の政治指導者こそ謝罪すべきで

「ちちをかえせ ははをかえせ  こどもをかえせ
としよりをかえせ わたしをかえせ わたしにつながる
にんげんをかえせ にんげんのよのあるかぎり くずれぬへいわを
へいわをかえせ」 広島の被爆詩人峠三吉の想いが あなたの想い

あなたは詫びることはないのです 中傷や脅迫を憐れみましょう
憲法前文と第九条に人類の希望を見る人は あなたを尊敬します
イラクの人びとばかりか自国の兵士の生命まで奪った権力者らの
戦争責任を 国際法と人類の良心と叡智に基いて 裁きましょう

           2004・5・4
(須田 稔・立命館大学名誉教授、アフリカ系アメリカ文学)

──────────────────────────────
【108-4-4】今井君、テレビの記者会見で「自己責任」について問われ、
自分がイラクで見聞してきたことを人々に伝えること、ときっぱり
答えられた態度に深い感銘を受けました。高遠さん。あなたはご自
身のこれまでの活動、そして今回の事件について、非難を受ける理
由は全くありません。あなた方三人は、空港で拍手と歓声で迎えら
れるべきでした。権力の側からの世論操作にたやすく流される人々
のいることは、この国の民主主義のためにも残念でなりません。1
931年、まさに15年戦争の始まる年に生まれ、皇国少年に仕立
て上げられた経験を持つ一老人より。
(埼玉県 川越市/国民年金受給者)  

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【108-4-5】高遠菜穂子さんをノーベル平和賞に推薦しましょう!

高遠さんの活動に深く感銘を受けている者の一人として、高遠さん
の今の自宅「監禁」のような状況に大きな疑問を抱いています。やっ
とマスコミによるバッシングも落ち着きはじめていますが、このま
までは高遠さんは本当にPTSDになってしまいそうです。そして、
あろうことかPTSDのT=Traumaが、「人質監禁」よりも、「世
間」や「お上」のバッシングになっています。

報道にあるように、<高遠さんが「ほかの道、武器を取らずに戦う
方法はないのか」と問いただし、犯人たちが黙り込む場面もあった。
解放直前には「われわれもほかの道を探したい。アドバイスがほし
い」と打ち明けられた。>とのやりとりに、私たちは感動を覚えま
す。

高遠さんのような真の平和的活動家によって、憎しみから解き放た
れ、戦争のない世界がやってくるものと思います。今回解放された
最大の理由は、高遠さん自身の愛の行為です。高遠さんにこれから
も活動を続けて頂くためにも、是非『復権』を果たして頂きたいと
思います。日本人は、『自己責任論』の呪術にかかってしまい、当
面は解けそうもありません。ニューヨークタイムズ紙等の報道の通
り、世界の人々もこの奇妙な現象に驚いています。

高遠さんのこれまでの業績、そして今回の人質事件の中でさえも、
愛をもって人として接して来た行動は、ノーベル平和賞に匹敵する
と思います。是非、無党派で、主義主張を越えて、高遠さんをノー
ベル賞の委員会に推薦しましょう。
(****・*慶應義塾大学/医学部)


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Academia e-Network Letter No 109 (2004.05.12 Thur)
http://letter.ac-net.org/04/05/12-109.php
ログ http://letter.ac-net.org/log.php

━┫AcNet Letter 109 目次┣━━━━━━━━━ 2004.05.12 ━━━━

【109-1】全国国公私立大学の事件情報より
首都大学東京など15校の審査を諮問 文科相
http://university.main.jp/blog/archives/000948.html

【109-2】福岡教育大学発 国立大学法人化関連情報 第2号
(2004年5月5日配信)
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000595.html

【109-3】「僕はバッシングにくじけない」−郡山さん、5.10集会で−
イラクで人質となった方々への敬意表明と激励の緊急声明
世話人会の報告
http://ac-net.org/honor/doc/04510.html

 【109-3-1】外務省への公開質問状:救援費用請求について
  http://ac-net.org/honor/doc/04510-to-gov.html

 【109-3-2】共同通信 5月11日:人質事件の経費560万円 北海道、
    家族に負担求めず

 【109-3-3】5月10日集会関係の記事・ページへのリンク
  朝日新聞5/11夕刊:緊急署名に5千人、他
  http://ac-net.org/honor/doc/04510-news.html

 【109-3-4】解放の3人、集会で報告へ 20日、渡辺さんは本出版
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040511-00000019-kyodo-soci

【109-4】投稿 国益を損なう自己責任論  大学教員 小泉武栄

【109-5】賛同者メッセージより

【109-6】フォトジャーナリストの森住氏、産経新聞社の賞を辞退
http://www.morizumi-pj.com/

━ AcNet Letter 109 【109-1】━━━━━━━━━━ 2004.05.12 ━━━━━━

全国国公私立大学の事件情報より
首都大学東京など15校の審査を諮問 文科相
http://university.main.jp/blog/archives/000948.html

──────────────────────────────
朝日新聞5/12:首都大学東京など15校の審査を諮問 文科相
http://www.asahi.com/edu/nyushi/TKY200405120207.html

京都新聞5/12:首都大学東京など15校を新設 文科省、大学設置審に諮問
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2004051200140&genre=G1&area=O10
時事通信5/12:15大学・短大の新設諮問=「首都大学東京」など−文科省
http://book.jiji.com/kyouin/cgi-bin/edu.cgi?20040512-5

共同通信5/12:首都大学東京など新設諮問 大学設置審へ文科省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040512-00000110-kyodo-pol

日経5/12:文科相、「首都大学東京」など15大学の設置認可を諮問
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040512AT1G0702G12052004.html

#(公私立の大学・短大計15校の審査を大学設置・学校法人審議
会に諮問。共同通信によれば、首都大学東京と大阪府立大は早けれ
ば7月中、他の13校は11月となる見通し、とある。)


━ AcNet Letter 109 【109-2】━━━━━━━━━━ 2004.05.12 ━━━━━━

福岡教育大学発 国立大学法人化関連情報 第2号
(2004年5月5日配信)
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000595.html
(転送・転載歓迎、配信希望:cki13631@rio.odn.ne.jp まで)
──────────────────────────────

[1]情報発信局の「開設地」が決定

情報発信局の「開設地」が決定国立大学の法人化から1ヶ月が経ち
ました。「情報発信局開設」と高らかに宣言しておきながら、新学
期の忙しさに法人化のどさくさが重なり、情報発信が滞っておりま
した。国立大学が混沌とした状況に置かれているなかで、ついつい
気分も萎えがちになりますが、希望に胸ふくらませてやってきた初々
しい新入生や、来春の卒業に向けて就職活動などに真剣に取り組む
4年生たちと接するなかで、私たちもしっかりせねばと自分に言い
聞かせる今日この頃です。

さて、この情報発信局は、前号でご説明したような事情から、「開
設地」を特定できないままウェブ上を漂流しておりましたが、この
たび下記の通り開設地が決定しました。こちらから配信する情報に
対するご意見・ご感想や、ご提供いただける情報がありましたら、
ぜひ情報発信局までお寄せください。

今後も九州の一角から研究・教育現場の視点に立ちつつ、そして言
論の自由の重みをかみしめながら、ねばり強く情報発信していきま
すので、ご理解とご声援のほど、よろしくお願いします。

**************************************
福岡教育大学発 国立大学法人化関連情報
情報発信局: cki13631@rio.odn.ne.jp
**************************************

[2]法人化後第1回目の教授会をウォッチングする(4月22日)
  (1)教授会はどう変わったか
  (2)冒頭から波乱
  (3)松尾学長や新理事が挨拶、議場に白々とした空気

[3]松尾学長が制定した教授会規程に対し教授会で改正動議、
改正案が可決される(4月22日)

  (1)これまでの経緯
     1) 公開質問状の提出とその後の松尾学長の対応(3月19日〜22日)
    2) 松尾学長提出の教授会規程案が否決され廃案に(3月26日)
    3) 法人発足直後、松尾学長が一方的に教授会規程を制定(4月1日)

  (2)教授会規程制定に関する松尾学長の説明

  (3)教授会における規程改正案の可決

━ AcNet Letter 109 【109-3】━━━━━━━━━━ 2004.05.12 ━━

「僕はバッシングにくじけない」−郡山さん、5.10集会で−
イラクで人質となった方々への敬意表明と激励の緊急声明世話人会の報告
http://ac-net.org/honor/doc/04510.html
──────────────────────────────

5月10日、衆議院第一議員会館で、署名の第一次集約結果と募金
の進展を公表する集会を開催しました。集会には、朝日新聞、東京
新聞、北海道新聞等、数紙の記者が取材し、北海道新聞の5月11日
付朝刊で集会とその後の官庁への申し入れの模様が報道され、朝日
新聞の5月11日付夕刊には署名数と募金額などが報道されました。
集会には世話人5名と記者数名の他に市民約60名とゲストの郡山
さんが参加しました。

まず、世話人会から、午前10時現在での署名数(4965筆)、
メッセージ数(2084通)、および、30日からのサポート募金
の集計(280件、1,710,500円)を報告しました。世話人がメッ
セージをいくつか紹介した後に、ゲストとして出席された郡山総一
郎さんは、スピーチのなかで

「家族に対する攻撃には胸が痛むけれど、僕自身
はバッシングにはたじろがない。皆さんが話され
ていることは僕の気持ちを代弁してもらっている。
僕としては自己責任がどうこうということよりも、
イラクがどうなっているかということに関心を向
けてほしい」

と発言されたとき大きな拍手が湧きあがりました。

つぎに、世話人代表が「5人の皆さんへの賛同者の熱い思いが込め
られています。ぜひ、お読み下さい」と述べ郡山さんに署名簿とメッ
セージ集を手渡しました。

なお、高遠さんと今井さんには、仲介してくださる札幌の支援者に
署名簿とメッセージ集を昨日発送しました。安田さんと渡辺さんは
活動のため絶えず移動されており連絡がとれないでいますが、連絡
がとれ次第、署名簿とメッセージ集をお届けする予定です。

集会後、世話人4名と集会参加者1名が外務省と内閣府に出向きま
した。

外務省では、八幡邦人保護課長と面会し、川口外務大臣に宛てた緊
急アピールと賛同署名簿を手渡すとともに、3人とそのご家族に対
して請求された救援費用に関する川口外務大臣に宛てた質問書【109-】を提
出し、今月18 日までに文書で回答してもらうよう、要請しました。

内閣府では、平井大臣官房総務課調整第一係長と大臣官房総務課の
長沢孝治氏と面会し、賛同署名簿を添えて小泉首相、細田官房長官
に宛てた緊急アピールを提出しました。

───────────────────────────────
【109-3-1】外務省への公開質問状:救援費用請求について
http://ac-net.org/honor/doc/04510-to-gov.html
──────────────────────────────────
                        2004年5月10日
外務大臣
川口順子 殿

高遠菜穂子さん、郡山総一郎さん、今井紀明さんとそのご家族に
対する「救援費用」の請求に関する質問書

イラクから帰国された5人をサポートする会
代表世話人 醍醐 聰
(東京大学大学院経済学研究科教授)

マスコミ報道によれば、イラクでの拘束から解放された標記の3人
の方々が帰国されるにあたって要した羽田―ドバイ間の航空運賃約
198万円が、旅行会社を通じて3人とそのご家族に請求されたと言わ
れています。この件について不明な点がありますので、以下のとお
り、質問を致します。

ご多忙のところとは存じますが、5月18日(火)までに、この質問
事項の末尾に記した宛先へ文書でご回答下さるようお願い致します。

〔質問事項〕

1.上記の航空運賃約198万円が当事者負担とされ、政府負担とさ
れなかったのは、どのような行政判断もしくは法的根拠によるので
しょうか?

2.貴省は上記の費用負担のあり方に関して、3人およびそのご家
族の方々(の依頼を受けた関係者)と協議をされた際、先例を参照
されたとのことですが、その先例とはどのような例だったのでしょ
うか?具体的にご説明下さい。また、その「先例」における行政判
断が今回の事例にも妥当すると判断された根拠をご説明下さい。

なお、上記の請求は貴省の内規もしくはガイドラインに基づくもの
であるとの報道もあります。これが事実なら、その内規もしくはガ
イドラインを公表されるよう要望します。

3.イラクで拘束されながらも無事帰国された3人の方々のうち、
複数の方は「日本への復路の航空券を持っていたので、それを利用
して帰国するつもりだった。しかし、外務省の要請で政府が用意し
た便を利用することになった」と話しておられます。これは事実で
しょうか?事実だとしたら、3 人が持っておられた航空券の運賃相
当額を政府は補償されたのでしょうか?

4.貴省は高遠さんら3人の方々がこれまでイラクで果たしてこら
れた、また今回果たそうとされた人道的支援活動や報道活動をどの
ように評価されているのでしょうか?いまでも「政府や関係者に迷
惑をかけた人たち」という認識しか、お持ちでないのかどうか、お
聞かせ下さい。

上記の1〜4の質問に対するご回答は下記宛てに郵送でお願い致し
ます。

〒113−0033 東京都文京区本郷7−3−1 
東京大学大学院経済学研究科 醍醐 聰

また、私ども「イラクから帰国された5人をサポートする会」の活
動状況については、http://ac-net.org/honor/をご覧下さい。「会」
へのご連絡は下記へお願い致します。

電 話: .....(醍醐研究室直通)
E-Mail: .....
                           以 上

───────────────────────────────
【109-3-2】共同通信 5月11日:人質事件の経費560万円 北海道、
家族に負担求めず
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040511-00000242-kyodo-soci
───────────────────────────────
イラク日本人人質事件で、東京事務所を被害者家族に提供した北海
道は、職員の旅費やタクシー代などの経費が計約560万円かかっ
たことを11日、明らかにした。道は家族に対し、東京事務所内の
電気代や水道代などの経費も含め、業務の一環だったとして一切負
担を求めない。

道によると、人質3人のうち今井紀明さん(18)と高遠菜穂子さ
ん(34)の2人が北海道出身だったことから、4月8日から20
日までの間、東京事務所を提供した。

約560万円の主な内訳は、職員の時間外手当が約310万円、派
遣旅費約120万円、タクシー代など約30万円となっている。

(共同通信)[5月11日21時20分更新]


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【109-3-3】5月10日集会関係の記事・ページへのリンク
http://ac-net.org/honor/doc/04510-news.html
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朝日新聞5/11夕刊:緊急署名に5千人
http://ac-net.org/honor/doc/04511-asahi.html

北海道新聞5/11朝刊「帰国費用請求は不当」首相らに緊急声明 人
質事件で支援団体 参加者の報告
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20040511&j=0022&k=200405116762

Creative Space Site 「3人のサポート募金」記者発表参加レポート
http://www.creative.co.jp/top/main1875.html

参加者:上田祐子さん
http://ac-net.org/honor/message1.php?t=20040510140958

──────────────────────────────
【109-3-4】共同通信5/11 解放の3人、集会で報告へ 20日、渡辺さんは本出版
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040511-00000019-kyodo-soci
─────────────────────────────────

イラクで武装グループに相次いで拘束され、解放後に帰国したフォ
トジャーナリスト郡山総一郎さん(32)とフリージャーナリスト
安田純平さん(30)、非政府組織(NGO)活動家渡辺修孝さん
(36)の3人が20日夜、東京都内で開かれる集会に出席し、拘
束の経緯やイラクの現状などについて話す。

渡辺さんは集会に合わせ、イラクでの経験をつづった本「戦場イラ
クからのメール」(社会批評社)も出版する。

集会を企画した市民団体は「イラクで今、何が起こっているのか、
市民の目で報告してもらって実態を検証し、帰国時にバッシングを
受けた3人にエールを送りたい」としている。

東京都中野区中野2ノ9ノ7、「なかのZERO小ホール」で午後
6時半から。会費1000円。問い合わせは米兵・自衛官人権ホッ
トライン、電話03(3369)3977。


━ AcNet Letter 109 【109-4】━━━━━━━━━━ 2004.05.12 ━━

投稿
小泉武栄氏(大学教員)「国益を損なう自己責任論」

──────────────────────────────

自己責任論という形の人質いじめがまだ続いている。非難が高じて
とうとう人質になった三人に費用を請求することになったという。
みっともないを通り越してもはや見苦しいとしかいいようがない。
今回イラクで人質を取られたのは二〇数か国に上るが、人質がバッ
シングを受けたり、自己責任を問われたりしているのは、日本だけ
である。他の国では人質はねぎらわれこそすれ、非難されるなどと
いうことはない。今回の日本での反応がいかに国際感覚からずれて
いるかがよくわかる。

政府のいうことを聞かずに危険な所にでかけたことと、みんなに心
配をかけたのに謝らないのはけしからんというのが、バッシングの
理由のようだが、危険なところでも出かけなければならないのが
ジャーナリストであり、NPOである。実はこれまでは世界のどん
な紛争地域であっても、ジャーナリストや自分たちの援助にやって
きたNPOには危害を加えないというのが不文律となっていた。今
回のイラクの事件ではそれが初めて破られたわけで、普通ならあり
えない話である。だからこのことを考慮せずに、人質になった人た
ちに責任を求めるのは酷というべきである。それに冷静になって考
えれば、イラク人がジャーナリストや自分たちの援助にやってきた
人たちを殺害すれば、それこそ国際的な非難轟々で、せっかくイラ
クに同情的な国際世論をアメリカの方に押しやってしまうことにな
るだろう。犯人たちがそんなことをするはずがなかった。

今回は官房長官や公明党の幹部までが自己責任論を展開し、さる代
議士はそれこそ「非国民」といいかねないほどの口調で人質を非難
していたが、政府自らがこんなことを行っているようでは、日本政
府は国際感覚からずれた異常な政府だと思われてしまうであろう。
また日本国民も視野の狭い幼稚な国民だと思われてしまうに違いな
い。現に各国からはそういう発言が相ついて寄せられている。

自己責任論という人質バッシングはもうやめよう。こんなことをし
ていては国際的に物笑いになるばかりである。そして長い目でみれ
ば、それは日本と日本人にとってたいへんなマイナスとなり、しい
ては国益を損なうであろう。この程度の政府と国民だと思われれれ
ば、外交交渉にも影響が出るかもしれない。政府に盾突いたので懲
らしめのためにバッシングをしているのだろうという、外国の特派
員の意見も紹介されていたが、もしそれがその通りなら、やはり姑
息なみっともない話である。人質いじめは即刻やめること、それこ
そが日本の国際的な地位を高めることになると理解すべきである。

━ AcNet Letter 109 【109-5】━━━━━━━━━━ 2004.05.12 ━━

賛同者メッセージより
http://ac-net.org/honor/message1.php?t=20040503233035
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【109-5-1】私は数学者です。▼私がなぜこのアピールを支持し署名したか、
それは、あなたがたが「正しい」から、あなたがたを批判する一部
の政治家やマスコミが「正しくない」から、そして、正しい者が正
しくない者に屈服することがあってはならないと信じるからです。
正しさに基づく行動こそが真の力であり、正しくないことに基づく
行動は暴力です。▼数学の世界では、「正しさ」こそが価値であり、
正しくないことは無価値です。どんなに権威ある数学者が述べた定
理であっても、証明が間違っていれば、あるいはそもそも証明され
ていなければ、誰も価値を認めません。▼あなたがたは、個人の小
さな力で、イラクの惨状を「証明」し、私たちに示してくれました。
それにひきかえ、アメリカ政府と日本政府は、強大な権力と軍事力
を持っていながら、大量破壊兵器の存在、イラク戦争の大義、自衛
隊派遣の正当性・必要性・合憲性・合法性を一度たりとも「証明」
していません。「自己責任」を声高に叫ぶ一部の政治家やマスコミ
も、具体的な責任の内容とその所在を全く「証明」していませんし、
証明できようはずもありません。どちらが尊敬に値するか、数学者
である私の目には明らかです。▼小泉首相はじめ閣僚の発言を聞く
たびに、そのデタラメさに呆れ果てます。彼らは自分の主張の「理
由」を語ろうとしないから、そして、反対意見に対して「再反論」
を一切せず、反対者を口汚く罵るか、あるいは「とぼける」ことし
かできないからです。なぜか?それは、彼らに「正しさ」という価
値観が根本的に欠如しているからです。正しくないことを、理由を
つけて「証明」できるはずはなく、「正しい」反論に対してまっと
うな再反論ができるはずもありません。彼らの発言を数学の試験と
して採点したら、間違いなく落第点です。▼でも、日本はすでに
「落第点」の政治家たちのデタラメによって突き動かされています。
今こそ、「正しさ」に基づく真の力をもって、正しくないことに基
づく暴力を食い止めなければなりません。▼ あなたがたが、決し
て正しくない者たちの暴力に屈服せず、今後も「正しさ」に基づく
真の力を示し続けることを、切に希望します。
(嘉田 勝・北見工業大学/数理論理学)

──────────────────────────────
【109-5-2】5人の方々に心からの尊敬と感謝をお伝えしたく思います。私
は琉球大学農学部で昆虫学を担当している教員です。職業上、教育
とは何か、を常に自問自答せざるを得ませんが、私は、なにが見か
けの状況でなにが真実あるいは事実か、それをみわける力をつける
こと、それが小学校であれ大学であれ、人の一生について回る教育
ではないかと考えています。

日本国憲法の最大の特徴は、公的権力が人民(決して国民、ではあ
りません)の権利を侵害することを禁じていることだと思います。
これが、主権在民という言葉の意味です。他国の憲法が、公的権力
に対して人々がどこまで反対するのを許す(認める)かという点で
書かれていることと全く対照的であり、ここに日本の憲法が21世
紀の世界に貢献し得る最大の特徴があると、私は思っています。

5人の皆様の行動は、憲法に照らして、私達日本に暮らす人間が何
をすべきか、その一つを見事に実践してくださったものです。ご家
族の皆様、どうか、胸を張って下さい。誇りに思ってください。高
遠さん、昨年5,6月にイラクで平良夏芽さんたちと一緒に、子供
達に薬とミルクを配って回られたそうですね。平良さんは親しい友
人です。

生物学は優れて人間社会の哲学を問うものでなくてはなりません。
ところが、実際にはこの戦争を前にして、生物学者は声を上げてい
ないのです。嘆いていても始らない、5人の方々の行動は、それを
教えてくださいました。それによって、私の新しい人生(もう殆ど
残ってはおりませんが)が始ることをお知らせしたくて、長々と書
いてしまいました。(屋富祖 昌子・琉球大学/農学部昆虫学教室)

━ AcNet Letter 109 【109-6】━━━━━━━━━━ 2004.05.12 ━━━━━━

森住氏、産経新聞社の賞を辞退
http://www.morizumi-pj.com/

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#(高遠さんのバグダッドでの活動を1月に日本に紹介したフォト
ジャーナリストの森住卓氏の著作「私たちはいま、イラクにいます」
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2119188&x=B
(講談社)が第51回産経児童出版文化賞を受賞。しかし、森住氏は
受賞を辞退し、それを伝える産経新聞社への手紙の中で、

「この戦争を産経新聞社はどのように伝えたのでしょう
か。日本政府が加担する姿勢を批判したのでしょうか。
賞を受けたらイラクの子どもたちに顔向けできなくなっ
てしまいます」

と述べている。産経新聞社への辞退を告げる手紙全文は、森住氏の
サイトに公開されている。劣悪なメディアによる日本社会の盲目化
は急速に進行しており、日本社会の命とりになりかねないところま
で来ている。良識ある著名人の毅然とした行動がきっかけとなって
種々の不買運動等が広がり、報道機関であることを明確に放棄して
いるメディアは、報道機関として再生する意思がなければ退場する
しかない、という空気が日本に広がることを期待したい、手遅れと
ならないうちに。)

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asahi.com 5/11 「イラク報道に疑問」 森住さん、産経新聞の賞
を辞退
http://www.asahi.com/culture/update/0511/009.html

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