トップへ戻る   以前の記事は、こちらの更新記事履歴
新首都圏ネットワーク


『毎日新聞』栃木版 2004年5月12日付

宇都宮大、非常勤講師を1割削減 中期計画を了承――国立大評価委


 国立大学の法人化に伴い、各大学の中期目標と中期計画(04〜09年度)
を審議する「国立大学法人評価委員会」(委員長=野依良治・理化学研究所理
事長)が11日、都内で開かれた。宇都宮大が昨年9月末に発表した素案は、
この日までに一部が修正され、了承された。

 同日会見した田原博人学長によると、法人化で予算の区分が変更され、自主
的な予算配分が可能になった半面、国からの予算額は大幅カットされ、合理化
を迫られている。同大の計算では、昨年度は約1億5900万円計上した非常
勤講師の手当(謝金と旅費)が実質8割減となるため、前倒しする形で計画を
修正し、今年度から非常勤講師を1割削減して430人とし、支給額も5%削
減して1時間あたり4000〜5820円とした。田原学長は「結果的に、教
育研究費にしわ寄せが生じてしまう。早急に対策を検討しなければいけない」
と話した。

 宇都宮大では、徹底した経費抑制策で、財務内容の改善を図り、今後の業績
評価につなげたい考えだ。【熊谷洋】