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入学者の48%が社会人 法科大学院、定員割れ14校


共同通信ニュース速報

 今年4月に開校した法科大学院68校の入学者全体のうち、半数
近くの48%を社会人が占めたことが12日、文部科学省のまとめ
で分かった。社会人の割合が50%を超えた大学も、島根大や立命
館大など半数の34校に達した。
 文科省は、法科大学院には多様な人材が必要として、社会人を3
割以上にするよう求めており、「司法制度改革の趣旨が多くの大学
で生かされた」と受け止めている。
 ただ、社会人の定義は「実務経験○年以上」「大卒後○年以上」
などと大学によって異なり、司法浪人生が社会人に当たるかどうか
の判断も大学で違っている。
 4月現在、68校の入学者は5767人で、うち2792人が社
会人。国公私立別では、公立では60%、私立では54%が社会人
だったが、国立は34%だった。
 一方、入学者が定員割れした大学院は国立1、公立2、私立11
の計14校あった。
 総入学者を法学の既修コース(履修2年)か未修コース(同3年)
かで見ると、既修が41%、未修が59%だった。
 在学・出身の学部別では、法学系が全体の66%で、法学以外の
人文・社会科学系学部は22%、理系8%、その他が4%。名城大
など10大学では法学系以外が全体の半数以上を占めた。
 入試では総募集人員5590人に対し延べ7万2800人が志願。
平均倍率は13・0倍で、最高30・6倍、最低4・1倍だった。
 福岡大など38大学が2段階選抜を実施、書類審査で計約2万5
000人を門前払いするなどしたため、実際の受験者は4万810
人。合格者は9171人だった。
                           (了)
20040512 184628
[2004-05-12-18:50]