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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Academia e-Network Letter No 101 (2004.04.25 Sun) http://letter.ac-net.org/04/04/25-101.php ログ http://letter.ac-net.org/log.php ─────────────────────────────── イラクの人質となった人たちに敬意を表し激励する、東大の教職員 の方による緊急アピールを、号外で紹介しましたが、短期間に多く の大学からも賛同署名があったことを受け、賛同署名を広く募る呼 掛けがありました【1】。4月26日月曜日午前0時から http://ac-net.org/honor/ でネット署名がスタートします。 ━┫AcNet Letter 101 目次┣━━━━━━━━━ 2004.04.25 ━━━━ 【1】緊急アピールの今後について 代表世話人 醍醐 聰氏(東京大学) 【1-1】京都新聞 2004.4.23 イラク人質への非難中止を/東大教職員が緊急アピール http://www.kyoto-np.co.jp/news/flash/2004apr/23/CN2004042301002710C2Z10.html 【2】「大学入学資格認定についての申入書」について http://www5d.biglobe.ne.jp/~mingakko/youseiappl04123.html 【3】森祐行氏(九大名誉教授)からのお便り Subject: FW: 毎日新聞コラム4・20「声高にならない勇気=与良正男」 【4】ネットからのクリップ ━ AcNet Letter 101 【1】━━━━━━━━━━ 2004.04.25 ━━ 緊急アピールの今後について 代表世話人 醍醐 聰氏(東京大学) ────────────────────────────── #(意見広告の会ニュース140 より転載。若干修正がありました。) すでにお知らせしたとおり、東京大学教職員によるアピールは23日 で区切りをつけ、要望が強かった全国規模のネット署名が始まりま した。 以下、今後の取り組みについて呼びかけます。 ■ すでに賛同署名を終えられた皆様へ ――皆様のメッセージは高遠さん、今井君とそのご家族に届きました―― お寄せ頂いたメッセージのほぼ全てを網羅して、23日に、高遠さん、 今井君の支援者の方に託しました。そして、今日(25日)、新たな ネット署名のページを立ち上げ、賛同署名の運動を全国規模に拡げ る準備ができたことを伝えましたところ、支援者の方からそのニュー スをご家族をはじめ、北海道の支援団体等のMLを通じて流したとの 返信をいただきました。 皆様からいただいた励ましのメッセージが高遠さん、今井君を勇気 付ける一助となるよう願っています。 皆様には次のことを呼びかけます。 1. このニュースを周りの多くの方々へ転送・回送下さい。そし て、http://ac-net.org/honor/ のことを広めて下さい。大学関 係者に限りません。 2.ネットで再度、署名をしていただくと、ネット上でもメッセー ジを表明をすることができます。 ■ これからネット署名に参加下さる皆様へ 1. 大学人として、それそれの専攻分野の知見を活かしたご意見 (簡潔な)を歓迎します。特に、「自己責任」論でかすんでいる邦 人保護の「国家責任」、ボランティア活動と政府の関係、マスコミ 報道のあり方等についての知見・ご意見をお寄せ頂けると幸いです。 2.市民の皆様、このネット署名運動は大学関係者が呼びかけたも のですが、どなたでも参加頂けます。積極的なご意見をお寄せ下さ い。 ■ 今後の行動予定 1.今週火曜日(27日)に首相官邸、外務省に出向き、緊急アピー ルを渡すとともに、3人の方々の無事解放のために昼夜を分かたぬ サポートを惜しまれなかった北海道東京事務所に出向き、アピール の趣旨を伝える予定です。 2.3人の方々のうち、近くお目にかかれそうな方もおられると聞 いていますので、代表が北海道へ出かけることも検討中です。 3.いずれ3人そろって東京へ来られ、会見をされる予定と聞いて います。ご本人の体調、ご意向次第ですが、来京される機会がある なら、その折に何らかの取り組みをしたいと考えています。 ────────────────────────────── 【1-1】京都新聞 2004.4.23 イラク人質への非難中止を 東大教職員が緊急アピール http://www.kyoto-np.co.jp/news/flash/2004apr/23/CN2004042301002710C2Z10.html ────────────────────────────── 東大教職員の有志(代表世話人・醍醐聡教授)は23日、同大で記 者会見し、イラクで人質となった日本人5人と家族への非難、中傷 を即時中止するよう求める緊急アピールを発表した。 インターネットで呼び掛けたアピールには約300人が賛同。政府、 マスコミ、国民に、5人の活動に敬意を表し、不条理な非難をなく すよう訴えている。首相官邸や外務省などに届ける。 醍醐教授は「誇るべき活動をしていた5人と家族が、ねじ曲げられ た論理でバッシングされている。助けを求めるなら政府に逆らうな という論調は危険だ」と指摘。政府・与党内などで強調されている 「自己責任」については「彼らのイラク支援活動が理解されて解放 につながり、自分の身を守った。自己責任を果たしている」と反論 した。 ━ AcNet Letter 101 【2】━━━━━━━━━━ 2004.04.25 ━━ 「大学入学資格認定についての申入書」(抜粋) http://www5d.biglobe.ne.jp/~mingakko/youseiappl04123.html ────────────────────────────── 「民族学校出身者の受験資格を求める国立大学教職員の声明」 賛同者の方へ(No.11) Date: Fri, 23 Apr 2004 11:25:18 +0900 長い間、お知らせなどをお送りしませんでしたが、外国人学校 (実質的には朝鮮学校のみ)出身者の受験資格に関わる個別審 査がどのようになされたかをふまえて、来春の入試に向けて改 善すべき点をお知らせしたいと思います。 今春の入試で朝鮮学校生徒の入学資格を認定した4年制の国立 大学は、全83校のうち82校にのぼりました。国立大学入学 資格認定を受けた朝鮮学校生徒が神戸大学工学部や京都大学医 学部に合格するというニュースも届きました。状況は、少しず つではあっても、改善されつつあります。 しかし、各大学によって審査基準や提出を求める添付書類など はまちまちであり、外国人学校生徒の中でも朝鮮学校生徒だけ に過大な負担を負わせる状況は変わっていません。 各大学の提出書類、審査基準などに関しては、下記のホームペー ジに一覧表をアップしています。 http://www.jca.apc.org/~komagome/shinsakijun.html この一覧表から、各大学の対応に大きなばらつきがあることが わかります。昨年の文科省の省令改正への対応として緊急措置 的に行われたためと考えられますが、現状では受験生を大いに 戸惑わせるものと評せざるをえません。 つきましては、各大学で来春の「入試要項」を作成するにあたっ て考慮すべきことがらを、本年1月23日付けで「外国人学校・ 民族学校の問題を考える弁護士有志の会」が国立大学総長宛に 送付した「大学入学資格認定についての申入書」にもとづいて 記させていただきます。 「申入書」の全文は、「民族学校を考える会」の下記のホーム ページに掲載されています。 http://www5d.biglobe.ne.jp/~mingakko/youseiappl04123.html このメールでは「申入書」の要点のみを記します。*印部分は、 引用者による注釈です。 この「申入書」を読むと、大学側が責任を持って取り組むべき 課題がまだ数多く残されていることがわかります。来年度の 「入試要項」作成にあたって参考にするよう各大学で働きかけ ていただければ幸いです。 水野直樹・駒込武 「大学入学資格認定についての申入書」(抜粋) #(以下略) ━ AcNet Letter 101 【3】━━━━━━━━━━ 2004.04.25 ━━━━━ 森祐行氏(九大名誉教授)からのお便り紹介 <Subject: FW: 毎日新聞コラム4・20「声高にならない勇気=与良正男」 From: "MORI Sukeyuki" Date: Thu, 22 Apr 2004 03:28:29 +0900 ────────────────────────────── 「読者の方からのお便りの中で「なぜイラク人質問題が大学問題と 関係あると考えるのか」をもっと詳しく説明すべきではないか」と のご指摘、その通りだと思います。 私の事を申しますと、何か研究を始める時には「かくかくしかじか だから、この研究を始めよう」などとは意識していないようです。 しかし、研究がある程度進んで、論文として発表したり、研究費を 申請する時には、いかにも素晴らしい理由があって研究を始めたよ うな文章をくっつけて、その研究のある一面だけでも他の人に分っ てもらうような形に仕上げています。 その様な研究のスタイルを執っています私は、今回、辻下さんがイ ラク問題を取り上げらたことを素直に受け止めていました。しかし、 この段階で、それなりの理由付けをされたことはそれなりに意味の あることと思います。 国立大学が独立法人になりましたが、今からが大事です。なぜ独立 法人に反対したかを考えて、その目的に向かうための情報なら、辻 下さんの判断で大学問題に限らず色々な情報を伝えて下さい。後か ら、どこかでつながるでしょうから。 ある一面を繋いでくれると思われる毎日新聞のコラムを以下に転載 します。コラムの文章の中の「イラク問題」を「大学問題」に置き 換えて読むことも出来ます。少しでも参考になれば幸いです。 ────────────────────────────── 【毎日新聞コラム 2004年4月20日(朝刊 2面)】 「発信箱」:「声高にならない勇気=与良正男」 #(抜粋) ・・・・・・ 国家の一大事。政府方針に反して、乱れを誘うような言説は一 切許さない。戦前の新聞も、こうやって後戻りできなくなって いったのではなかろうか……そう本気で案じる。私たちは、も う少し冷静で、そして寛容でありたい。 「これこそが100%正しい」とは、なかなか言えない時代。 メディアには声高にならない、主張を押しつけない勇気、とい うのもあっていい気がする。(論説室) ━ AcNet Letter 101 【4】━━━━━━━━━━ 2004.04.25 ━━━━━ ネットからのクリップ ───────────────────────────────── 【4-1】Letter from Yochomachi http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C1922962667/E401751989/index.html 法律に違反しない人間を政府が攻撃し法律以外の手段で罰する ことはリンチに等しい 【4-2】04/22 東京新聞:中田横浜市長 http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20040422/lcl_____kgw_____000.shtml 国が国民の安全を守るために、体を張ってやるのは当たり前だ。 救出を『やってやったんだ』という言い方はおかしい 【4-3】神浦元彰氏 http://www.kamiura.com/mail.html 小泉首相は中曽根元総理のように、小派閥の弱さをアメリカに 支援してもらおうとして、自衛隊をイラクに派遣しただけのこ とです。いわば自分の政権を維持するために、自衛隊をブッシュ 大統領に人身御供に差し出しただけの話です。 【4-4】JNN: ジェームズ・ワグナー氏(ニューズウィーク日本版副編集長) http://news.tbs.co.jp/headline/tbs_headline947769.html 日本政府にとっては、自己責任は、『政府が迷惑かけられない ように行動してほしい』という意味しかないと思いま す。・・・・・人質を見せしめにしたいという気持ちがあるだ ろうと思いますが、それは政府としてやるべきことなのか 【4-5】Reimy's PukiWiki http://reimy.com/index.php?%E3%81%B7%E3%82%89%E3%81%B7%E3%82%89%E6%97%A5%E8%A8%98%2F2004-04-23 政府・与党は「自衛隊を撤退させたら、世界の笑いものになる」 と言うけど、もうすでに笑いものになってるじゃないですか。 【4-6】04/23 北海道新聞 http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20040423&j=0071&k=200404236535 小泉純一郎首相らが相次いで口にした自己責任論が、インター ネットや人質の家族への匿名電話などによる非難・中傷を呼ん だというのが今回のバッシングの流れだ。 【4-7】04/24 中日新聞社説: http://www.chunichi.co.jp/00/sha/20040424/col_____sha_____001.shtml 福田康夫官房長官は「私も首相も保険料を納付していた」とい う。「途中、抜けていたとの報道もあるが」との質問に対して 「個人の情報なのでこれ以上の答えは差し控える」と遮った。 【4-8】小泉メルマガ119号(2003/12/04):小泉首相 http://www1.jca.apc.org/aml/200404/39251.html 自衛隊であれ、政府職員であれ、民間人であれ、活躍できる分 野があれば国際社会の責任ある一員として役割を果たしていく という基本方針にかわりありません。 【4-9】04/25 VIDEO NEWS BLOG: 神保哲生氏 http://videonews.jp/index.php?itemid=37 日本という国は、火事で燃えさかる家に人を助けに入った消防 士やボランティアが、怪我をしたり中に閉じ込められたとき、 彼らの行為を責め、後にその料金を請求するような国に成り下 がってしまったのだろうか。・・・・・・自らの矛盾を覆い隠 すために、善意の市民を生贄に差し出すような政治家たちを、 私たちは許してはならない。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編集発行人連絡先: admin@letter.ac-net.org ログ:http://letter.ac-net.org/log.php 趣旨:http://letter.ac-net.org/index.php #( )の中は編集人コメント、「・・・・・」は編集時省略部分 一部が全角となっているアドレスは半角にして使用してください。 |