トップへ戻る   以前の記事は、こちらの更新記事履歴
新首都圏ネットワーク


東北大が親元に“通信簿”…学業脱落防ぐ狙い


読売新聞ニュース速報

 東北大(仙台市)は2004年度の入学生から、原則として全員を対象に半年
 ごとの学業成績を親に通知する。小・中学校の通信簿にあたる「単位修得状況」
 を知らせて監視してもらうことで、学業からの脱落を防ぐのが狙い。

 学生全員を対象とするのは、旧帝国大では初の試みという。

 同大によると、4年間で卒業できない学生は毎年、全体の1―2割に上る。休
 学や留年をしても、親に正直に言わない学生もおり、「子どもは大学院に通っ
 ていると思っていた」と、親から問い合わせが舞い込むケースもあるという。

 学内には、「大学生にもなって成績を親に送るのはいかがか」との声もあった
 が、同大は「丁寧な修学指導は教育機関の責務」として通知することを決めた。
 ただ、「うちの子に限っては大丈夫」という親子の場合は、今月30日までに
 学生と親との連名で辞退届を大学側に提出すれば、親への通知は行わない。

 同大の坂本尚夫(たかお)学長補佐は「4月の法人化により、『もっと早く連
 絡してくれれば、4年で卒業できたはずなのに』といった親からの提訴もあり
 うる。親にも成績が通知されるということで、学生の意識をピシッとさせたい」
 と言う。

[2004-04-26-03:07]