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新首都圏ネットワーク


『読売新聞』2004年4月26日付

国立大に観光学科・・・政府が観光立国構想の一環で


 政府は25日、観光立国構想の一環として、国立大への観光学部・学科の設
置を促進する方針を決めた。

 自治体や民間企業で観光戦略立案を担う人材を育成し、観光産業を活性化さ
せる狙いからで、観光学部・学科を設置する国立大学には運営費交付金を増額
する。すでに琉球大や山口大が取り組む意欲を示しており、琉球大は早ければ
来年度にも、将来の学部昇格を視野に、国立大初の観光学科を設置する方針だ。

 観光学部・学科の設置については、政府の観光立国懇談会(座長・木村尚三
郎東大名誉教授)が昨年4月に小泉首相に提出した報告書で、「専門の観光リー
ダーを育成するために、高等教育機関で観光関連の学部を新設することを検討
すべきだ」と提言している。

 琉球大では、地域経済の核が観光という沖縄の立地条件を生かし、観光学を
国立大学法人化後の目玉にしたい考えだ。来年度からのスタートをにらみ、す
でに教員の公募も始めるなど内部検討を進めている。将来的には、友校関係に
ある南太平洋の群島国の大学から留学生を受け入れ、「観光振興による国際協
力も展開したい」(琉球大幹部)としている。