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新首都圏ネットワーク


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Academia e-Network Letter No 100 (2004.04.22 Thu)
http://letter.ac-net.org/04/04/22-100.php
ログ http://letter.ac-net.org/log.php

━┫AcNet Letter 100 目次┣━━━━━━━━━ 2004.04.22 ━━━━

【1】 IDE-現代の高等教育 Vol 57 No. 3(2004.3), p2-3.
巻頭言「人文科学の復権?」より抜粋
ウィリアム・カリー(William Currie, 上智大学学長)

【2】 お便り紹介
嶋田英輔氏(前職 長岡技術科学大学経営情報系 教授)

【3】全国国公私立大学の事件情報ウェブログ より
http://university.main.jp/blog/archives/000829.html
「全国国公私立大学の教職員の皆様,北陸大学教職員組合をご支援下さい!」

 【3-1】意見広告の会ニュース135 2004.4.21
  II. フランスニュースダイジェスト  2004年4月15日

【4】京都新聞 2004.4.19
人質ら批判 直ちにやめよ 京都精華大 教員有志がアピール
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2004apr/19/W20040419MWC2K1D0000034.html

【5】Publicity 908 2004.4.21 より抜書
http://www.emaga.com/bn/?2004040058409661016330.7777

【6】 ネットからのクリップ


━ AcNet Letter 100 【1】━━━━━━━━━━ 2004.04.22 ━━━━━━

IDE-現代の高等教育 Vol 57 No. 3(2004.3), p2-3.
巻頭言「人文科学の復権?」
ウィリアム・カリー氏(William Currie, 上智大学学長)
(IDE分冊購入問合.. IDE 事務局 03-3431-6822)
───────────────────────────────
(抜粋)

「・・・・・・大学教育に変化が起きていることで、予期せぬ
産物があるとしたら、それは人文科学(あるいは教養教育)ヘ
の興味が再燃したことだろう。大学院レヴェルで、そして学部
レヴェルでさえ専門技術を育成するプログラムが増加するにつ
れ、人文科学は釣り合いを取る力と考えられる。一般知識をも
たらし、かつ論証や判断といった知的能力を伸ばすのであ
る。・・・・・・

1990年代初頭以来、一般教育のコア・カリキュラムという発想
は、多くの日本の大学から事実上消えうせてしまった、しかし、
2年前に文部科学省の中央教育審議会が教養教育の再評価を訴
え。人文科学復権への興味が湧きはじめた。

それでも、古い偏見は残っていて、大学(とりわけ国立大学)
の教育者から、一般教育科目、わけても人文科学科目は時間の
無駄だという意見がまだ聞こえてくる。高校で学んだことの繰
り返しだというのである。私に言わせれば、これは誤解もはな
はだしい。なるほど、高校でも歴史を学ぶが、人名と年号が次々
に出て来るばかりで、歴史の意味について深く考えはじめるの
は大学に入ってからである。偉大な文学作品の多くも同じこと
だと思う。鑑賞できるためには成熟が必要とされる。

もちろん、個別の学問の基礎固めを徹底的にやることも必要だ
が、広く一般的な知識、そして知識を総合するための学際的な
枠組みも、21世紀グローバル社会に生きる人々には必要なので
ある。国際的視野をもった人間になるよう学生を育てないとし
たら、大学は責任を回避していると思う。くわえて、明解な文
化的アイデンティティも必要だ。創造性と総合的知識の備わっ
た、そして強い倫理観を持った人間になるためである。

このような教育を最良の形で実現するためには、人文科学をと
おしてしかなく、専門的な訓練をとおしてはできない。政府、
産業界、医学・法曹界における数かぎりないスキャンダルの実
例を考えてみよ。人文科学、とりわけ倫理学をとおして現実へ
の幅広い見方ができていたなら、こんなことは避けられたであ
ろう。

経営学の分野を例に取ろう。多くの国で、経営学教育のほぼす
べてが技術の鍛錬に向けられている。にもかかわらず、調査に
よれば、あやまち−−−経営的にも、道徳的にも−−−を犯す
経営者たちは、技術的知識が足りなくてあやまちを犯すことは
めったにないという。あやまちを犯すときには、人間関係の綾
と、実際的な知恵に欠けるのであるーーーアリストテレスが
「思慮分別」と呼んだものである。

経営の指導者たち、そして政府、教育、法律、医学の指導者た
ちには、道徳的理性を教えなければならない。歴史・哲学・文
学・宗教・論理学を学ぶことが必要なのだ。つまり、人文科学
教育、全人間的教育である。・・・・・・

こうした教育は、専攻分野にかかわらず個々の学生が基本的な
世界観と価値観を獲得し、それによって現代社会の多様な問題
に応えられるようにするためのものであるーーー「他者のため、
他者とともに生きる人」として。

長い問、人文科学は大学社会において病人あつかいされてきた。
ゆるやかに死に向かっているなどと言う口さがない者もいる。
しかし、家族であるはずの国々が徐々に崩壊し、民族・宗教に
よる閉鎖的なサブ・グループが作られ、互いに反目しあうなか
で、人文科学は諸文化の出会いのための素晴らしい土台たりう
ると思う。また、人々をつなぎ合わせ、共通の価値や習慣を見
出すための結合力でもあり、文化の一国支配にも対抗しうる。

この大学改革の年に、できるかぎり多くの大学が、日本の高等
教育における人文科学の復権を念頭に置くことを切に願う。」


━ AcNet Letter 100 【2】━━━━━━━━━━ 2004.04.22 ━━

嶋田英輔氏(前職 長岡技術科学大学経営情報系 教授)
からのお便り紹介
Date: Tue, 20 Apr 2004 06:42:20 +0900
(Revised: Wed, 21 Apr 2004 05:56:08 +0900)
──────────────────────────────

今年3月国立大学を定年退官し、不毛の議論の結果の法人化から逃
亡しました。民間企業役員、自営コンサルタント、外資企業役員を
経てアカデミズムに仲間入りしましたが、2年在職の後、拡大教授
会の退官挨拶では次のように発言しました。

「大学は社会学的にゲマインシャフトであった筈である。それが
本学は企業出身者が多いためかゲゼルシャフト的傾向が強く、そ
の傾向は法人化によってますます強化されるだろう。企業は時の
流れに従って変容する。古来大学は真理の探究という使命ゆえに
社会に存在を許許容され、その成果で時の流れを作り出してきた
のだ。だからこそ尊敬もされて来た。時の流れに乗ることとが社
会の要求であるならばそれを強化することは必要なことだが、時
の流れを作り出すことが忘れられては大学の意味は無い。それは
もう企業でしかない。この両面をどのようにバランスさせていく
のかが問われていると考える。教授はもはや数年以内に消え去る
アンシャンレジームである。したがって今後の大学をどうするか
は若い教官や職員にかかっているといえる。大いに発言するべき
である。」

経済成長というよりは、国家や企業の生存に必要な新しい概念か製
品のみが大学に求められ、教官もそれに見合った知識の切り売りが
個人ベースで行われてきたのが直近の状況です。いまや巨大になっ
た大手企業はほぼすべての資源を有しており、生存に必要な新製品
のアイデアのみが不足しているのです。
私も企業にいて大学を必要としたのはまさにそのような時でした。
またそのような要請に対応可能な概念や新技術のみがもてはやされ
ているのも事実です。そのようなものを提供する人材が大学にいな
いとなれば、自ら研究所を作り、基礎研究をさえ自前でやるように
なっています。合目的的研究のみが必要とされ、研究馬鹿や理論馬
鹿の存在を許さない社会になろうとしています。何事も事をなした
人は馬鹿みたいに努力をしたのでしょう。しかしこうした馬鹿が生
み出してきた成果が時の流れを作り出し、その結果、その馬鹿が急
に天才に昇格するというのが、従来からのパターンでした。企業は
そのような馬鹿がリーダーであるときは成功を収めますが、歯車と
しての馬鹿は切り捨てられる可能性が高いのです。それが経済合理
性の求める姿だからです。

在職中は、成績だけでなく一芸に秀でた学生の入学も許可しようと
主張して来ました。そこに馬鹿の存在の可能性を期待したからです。
研究馬鹿や理論馬鹿こそ大学の中で庇護され育成されねばならぬ筈
です。それこそが天才を育てる基礎になるのです。大衆はカミオカ
ンデには興味を示しても中性粒子に質量があるのかどうかは、商品
に反映されるまではまったく門外漢なのです。小柴先生の偉業は豊
かな時代の国と東大という権威が守り育てた結果でしょう。
ルネッサンスを支援したメジチ家とか、日本では本田宗一郎を育
てた藤澤氏や、井深大を育てた盛田氏のような存在が、今後大学に
も必要になります。
国は財政的苦境からその立場を捨てました。
国立だろうが私立だろうが、大学はそれを建てたところの要請に
逆らうことは困難でしょう。しかし大学本来の理念とは何だったの
かを、国民須らく考えねばならない時期であることだけは事実のよ
うです。大学もそれに応えて変容する気構えが必要でしょう。
しかしどんな時でも、時の流れを作り出す素地を残すことを、主
張しようではありませんか。

企業出身者といえども、大学を効率だけでは見ていない者が居るこ
とを申し上げました。


━ AcNet Letter 100 【3】━━━━━━━━━━ 2004.04.22 ━━━━━━

全国国公私立大学の事件情報ウェブログ より 2004.4.21
http://university.main.jp/blog/archives/000829.html

「北陸大学における整理解雇は絶対に許してはいけない!
全国国公私立大学の教職員の皆様,北陸大学教職員組合をご支援下さい!
多くの大学教職員の方に伝えていただければ幸いです。 」
──────────────────────────────
北陸大学教職員組合ニュース210号(2004.4.16発行)より
http://www2.neweb.ne.jp/wc/hussu/040416_210.html

理事長に「通知書」を送付:違法な整理解雇には応じない!

平成16年4月6日に北陸大学教職員組合の顧問弁護士から以下の内
容の文書が北元理事長に対して内容証明付きで送付されました。こ
れは平成15年10月21日(組合ニュ―ス199号裏面参照)に北元理事長
に対して教職員組合が出した通知書に対応するものです。教育能力
開発センターに配属された組合員全員が通知人となりました。


通 知 書

謹啓 小職は貴大学と労働関係にある末尾記載の教員(以下通知人
らという)の代理人として、以下のとおり、通知します。

通知人らは、2004年4月1日に「教育能力開発センターに配置換えす
る」と記載された貴大学理事長の辞令を交付されました。この「教
育能力開発センター」への配置者は廃止を予定されている現法学部
及び外国語学部の学生が卒業した時点で整理解雇の対象になる旨、
2003年8月29日に通知人らの所属する北陸大学教職員組合と貴大学
との団体交渉において、貴大学学長より説明されています。しかし
ながら、そのような整理解雇は、労働法の通説判例上、違法である
ことは明瞭であり、通知人らが上記配置換えの辞令を受け取ったか
らといって、そのような将来の違法な整理解雇まで承認したもので
ないことはいうまでもありません。

よって、小職は通知人らを代理して、念のため、本書をもってその
旨表明しておきます。

以上のとおり通知します。

平成16年4月6日

通知人ら氏名 省略 

金沢合同法律事務所
通知人ら代理人
弁護士 菅野 昭夫

学校法人北陸大学                      
理事長 北元 喜朗殿

──────────────────────────────
【3-1】意見広告の会ニュース135 2004.4.21 より
II. フランスニュースダイジェスト  2004年4月15日
ニュース配信申込先(使用時は半角で)
qahoujin@magellan.c.u−tokyo.ac.jp
──────────────────────────────




教育・研究指針法、改正へ
研究者の抗議行動、終結

学校教育に関し昨年11月から2ヵ月にわたり全国で実施された
討論会の総括が6日、フィヨン新教育相に提出された。教育指
針法の改正に向け行われたこの討論会には総計100万人以上
が参加。この成果に基づき政府は夏にも法案作成に着手する意
向だ。また7日には教育相が研究者の抗議行動を受け新規採用
1550人増を発表し、3ヶ月ぶりに事態打開に至った。

全国教育討論会は仏各地で最終的に2万6千回実施され、教員
や保護者ら100万人以上が参加。また、討論会組織委員会の
ウェブサイトには5万ものメッセージが寄せられた。委員会は
討論テーマとして22項目を提案していたが、いかに生徒のやる
気を引き出すかというテーマが参加者の46%によって選ばれ、
関心の高さをうかがわせた。また、公民教育への期待も強いこ
とが判明。しかしこの第一歩に家庭でのしつけを位置づける意
見が多く、委員会は保護者と教員との連携が今後の課題となる
との見方を示した。 委員会はこの成果を踏まえ勧告などを盛
り込んだ報告書を6月頃に提出する予定で、教育相はこれを受
け教育指針法の改正準備に取り掛かる。しかし人員減や学校職
員の地方公務員化などに反対する教職員らは7日に新たなデモ
を行っており、今後のさらなる対立激化も予想される。

さらに教育相は秋に研究計画し新法案の作成に着手し、12月に
国会提出する意向だ。人員増を求める研究者の抗議行動を受け
教育相は7日、国立研究機関および大学で正規採用1400人
増を発表。さらに助手150人も新規採用する。人員増を求め
3ヶ月以上にわたり抗議行動を続けてきた研究者団体はこれに
満足の意を表明、ようやく事態打開が図られた。


━ AcNet Letter 100 【4】━━━━━━━━━━ 2004.04.22 ━━━━

京都新聞 2004.4.19
人質ら批判 直ちにやめよ 京都精華大 教員有志がアピール
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2004apr/19/W20040419MWC2K1D0000034.html
──────────────────────────────

イラクで人質となり解放された日本人とその家族に対し、政府や
与党内などから批判が起きている問題で、京都精華大(京都市左京
区)の教員有志は19日、「個人の立場で人道支援を担った人に対
する不当な扱いで直ちにやめるべきだ」とする緊急アピールを発表
した。小泉純一郎首相や各政党、大学などに送付する。

人文学部の辻節子助教授(英語学)らが呼びかけ、19日までに1
9人の教員が賛同人に署名した。一部メディアやインターネット掲
示板などで、拘束された日本人へのひぼう中傷が起きていることを
批判。「自らの信じるところに従って行動した人をたたくのは止め
よう」と呼びかけている。

辻助教授は「国際法違反のイラク侵攻と憲法違反の自衛隊派遣がそ
もそも問題で、支援活動に向かった民間人が批判されるのはおかし
い」と話している。

━ AcNet Letter 100 【5】━━━━━━━━━━ 2004.04.22 ━━━━━━

Publicity 908 2004.4.21 より抜書
http://www.emaga.com/bn/?2004040058409661016330.7777
Publicity 登録頁:http://www.emaga.com/info/7777.html
──────────────────────────────

国に、国の方針だからその国に行くなと言われて、「そうです
か」と行かないという事は、国が決めた事だから、武器を持っ
て戦いましょうと言われて、武器を持つのと、同じ事だと思い
ます。(中川さん、三重県在住、44歳主婦)

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・・・・・現代の日本人には、自分は権力を持っていないのに、
政治的なことを考える時は権力者的な発言が馴染むようになっ
ているのだと思います。社会的地位に関係なく、特に都市住民
が多いと思います。・・・・・権力者的な発言とは、政府の判
断を重視し、そこから逸脱する市民の動きを「非常識」「変人」
「邪魔」とみなすもの。・・・・・

自分もふだんは権力を持たない「一般市民」であり、仕事もし
つつ買い物や余暇の過ごし方に精を出している。なのに政治的
なものについて語りだすとなぜか権力者的になってしまう。

そして、普段は消費を楽しんで政治的・社会的なことは政府と
同じく上から見下ろすという態度の方が、むしろ「まともで思
慮深い判断なんだ」と思い込み、それに反して街頭などで救出
や自衛隊撤退を求めてアクションするような人たち(私もそう
でした)を「単純」「単細胞」「泥臭い」と捉えるのです。

そんな自分を審美眼に優れた人間だと思っている。・・・・・

そうしていつのまにか「政府の考え」が「私の考え」になって
いく。もちろん、本人はそうは思っていない。

豊かな生活のスタイルは崩さずに上からものを見るように語る
ことが「成熟した市民」である、という現象が生まれたのです。

だから「自力」で市民外交をやろうとした高遠さんたちも、彼
らを「自力」で救おうとする私たちも、泥臭くて思慮が浅いよ
うに見えるのでしょう。

「自力」で政治的なものに関わるということを、多くの人が実
感できていなくて、むしろ不要で思慮浅いものに見えている。

さらにここには、もっと単純に、問題を3人の自己責任にすり
かえることで「自分には関係ない」と思いたがる自己保身の気
持ちも表れているでしょう。

この日本社会の問題として共有せず、自らを安全圏に置き、「
はねっ返りの単細胞がやった事だから仕方ないのでは?」と情
報を集める・事情を考える努力もせずにジャッジメントする。
そのジャッジメントが、何もしない自分へのアリバイ作りとな
っている。・・・・・(園良太、学生、22歳)

━ AcNet Letter 100 【6】━━━━━━━━━━ 2004.04.22 ━━━━━━

ネットからのクリップ

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【6-1】IMADR:
http://www.imadr.org/japan/statements/iraq.april.20.2004.html
今回の誘拐・人質事件への対処にあたって日本やイタリアの政
府がとった行動が、人質となった自国の民間人の生命を一層の
危険にさらし、問題の本質を真摯に見据えることを放棄したも
のであったことに対して遺憾の意を表明する。

【6-2】成城トランスカレッジ:
http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20040418
断言しますが「自己責任」論を掲げる人は、そのことで自分の
首を絞めていることに気付いていません。仮にそのために「痛
い目」にあったとき、「自業自得」と言い張れる覚悟があなた
達にあるのかと問いたい。問い詰めたい。一週間くらい糾弾し
続けたい。

【6-3】米国務省公式サイト:パウエル長官のインタビューを掲載
http://www.state.gov/secretary/rm/31489.htm

【6-4】時事通信:
http://www.jiji.com/cgi-bin/content.cgi%3Fcontent%3D040420102349X862%26genre%3Dpol
サマワでの仏NGO給水活動に日本政府が3800万円の資金協力

【6-5】Brain News Network: 田中昭成氏
http://www.bnn-s.com/bnn/bnnMain%3Fnews_genre%3D17%26news_cd%3DH20021021954
一連の人質事件の間中、自分がナチスのようなコチコチの社会
主義者と化したことを、自覚すらしていない人が多いのではな
いだろうか。・・・・・
「人質を選んで救出する」ような態度を政府が示すのなら、
それは万死に値するというべきだ。

【6-6】毎日新聞:服部孝章氏(立教大学教授・メディア法)
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000592.html
私人の思想や行為を「公」あるいは国家の意思が押しつぶして
いくサマを、傍観していいはずがない。

【6-7】内藤正光議員(民主党)
http://www.mnaito.com/mailmagazine/vol_243.htm
彼らの海外での草の根的・献身的な活動は国レベルで行われる
ODAなどよりも現地では高く評価され、彼らの活動を通じて
日本への親近感や尊敬の念が培われているのです。

【6-8】asahi.com: 棟居快行氏(北大教授・憲法)
http://www.asahi.com/national/update/0420/003.html
生きざまを選ぶのは個人の尊厳。憲法から言っても当然だ。
『政府の言う通りにすればいい』というのは過剰な干渉で、もっ
と成熟した国家と市民の関係が求められる。政府は自己決定に
干渉せず、どこがどの程度危険か、具体的な情報を最大限出す
ことに徹するべきだ

【6-9】芝生瑞和氏(日本医療協会代表,国際ジャーナリスト)
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000591.html
人質が解放された今「テロリストに屈服した」ことにはならな
いはずだ。特措法に基づき、直ちに自衛隊をイラクから撤退さ
せるべきだ。

【6-10】04/19 Letter from Yochomachi
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C1310380191/E750891123/index.html
一番軌道修正が遅れて損害を一手に引き受けるのは、常に強者
に犬のごとく付き従うだけの三流国、すなわちブッシュに盲目
的に付き従うだけだった小泉内閣が率いる日本なのである

【6-11】JMM:
http://ryumurakami.jmm.co.jp/recent.html
北野一氏(三菱証券)
今回、3人の行動を批判した方々は、株価が下げた時に、政府
に株価対策をお願いすることも止めましょう。

山崎元氏(UFJ総合研究所)
国民は、「政府にとっての人質3人の命の値段」の上限は自衛
隊撤退のコスト未満なのだ、ということを図らずも知ることに
なった

【6-12】朝日放送:大谷昭宏氏(元読売新聞記者)
http://www1.jca.apc.org/aml/200404/39112.html
人質解放費用負担を主張する読売新聞について「このような記
事を書く記者がいることが恥ずかしい。このような記事を書か
せる新聞社は何なのか」
大谷氏サイト:http://homepage2.nifty.com/otani-office

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