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女性研究者、昇進遅く研究費も少なく…理工系学会調査


読売新聞ニュース速報

 理工系の21学会でつくる「男女共同参画学協会連絡会」(坂東昌子委員長)
 は20日、研究者の待遇などの男女差についてのアンケート調査の結果をまと
 め、発表した。

 大学や独立行政法人の女性研究者は男性より昇進が遅く、部下の人数や研究費
 も少ない実態が浮かび上がった。

 アンケートは2003年8―11月、応用物理学会や日本分子生物学会、電子
 情報通信学会など理工系の39学会を対象に実施。約1万9300人から回答
 を得た。うち女性は16%の約3100人だった。

 その結果、民間企業では男女の昇進スピードがそれほど変わらないが、大学や
 独立行政法人は差が大きかった。大学の研究者の場合、男性は平均的に30歳
 代後半で助教授、40歳代後半で教授に昇任するが、女性は30歳代後半で講
 師、40歳代半ばで助教授になっており、男性よりも5年以上、昇任が遅かっ
 た。

 分析した東京大大学院の近藤高志助教授は「男女の処遇に明らかな差があり、
 女性研究者の努力が報われていない。文部科学省などに改善を働きかけていき
 たい」と話している。

[2004-04-20-23:03]