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『読売新聞』2004年4月7日付 教員固辞で初年度「経済学コース」設置断念/首都大 東京都立の4大学を統合して来年4月に開校する予定の「首都大学東京」に ついて、都は6日、「経済学コース」の専任教員に採用を見込んでいた都立大 教員12人全員が、都の大学改革に反発して就任意思を示さなかったため、同 コースの設置を断念した。 都は、同じ経済学系の「経営学コース」に学生募集を一本化したうえで、今 月下旬に文部科学省に設置申請する。経済学コースについては、今後、改めて 教員を公募し、次年度以降の設置を目指す。 都は今年2月、4大学の全教員518人に、新大学の教員になる意思の有無 を尋ねる「確認書」を送付。教員側に反対運動があったため、都は当初、「8 割集まれば」としていたが、結局、長期出張中などの5人を除く513人のう ち、96%にあたる490人が就任意思を示した。しかし、経済学コースに見 込んでいた12人は、5日夜まで続いた都側との折衝でも、就任固辞の態度を 変えなかった。 この12人は、いずれも世界水準を目指す研究計画に文科省が補助金を出す 「21世紀COEプログラム」に選ばれた研究グループのメンバー。1月には 「都の改革方針は研究機関としての大学の機能を軽視している」などとする声 明を発表していた。 経済学と経営学の両コースの学生募集定員は計240人とされていたが、都 大学管理本部では、240人の枠は変えずに募集する方針。 |