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新首都圏ネットワーク


asahi.com 2004年4月5日付

都立大「最後」の入学式 今月末、都は新大学設置申請へ


 来春に「首都大学東京」の開学が予定されるなか、統合される東京都立の4
大学のうち、都立大学(八王子市)など三つの大学で5日、それぞれ入学式が
あった。新入生は都立大、科学技術大、保健科学大を合わせて約1300人。
都は今月末にも新大学設置を文部科学省に申請する予定で、認められれば現大
学で最後の入学式となる。

 880人が入学した都立大では、茂木俊彦総長が「積極的に学ぶ努力と他者
を分かる努力をしてほしい」とあいさつ。新大学問題にも触れ、「大学改革の
進行中で落ち着かないかも知れないが、不満があったら言ってほしい」などと
語った。

 同大学の構内では、学生サークルの新入生勧誘など歓迎ムードが漂うなか、
拡声機で新大学開設に異論を唱える人もいたが、混乱はなかった。

 都大学管理本部は2月、都立4大学の教員513人に対し、新大学に移行す
る意思があるかどうかを尋ねる確認書を送った。都立大の教員を中心に「開か
れた協議が必要」などと反発する声が多かったが、3月末までに約96%に当
たる491人が移行すると回答。新大学の教員確保の見通しがたったという。

 都立短大の入学式はすでに2日に行われ、326人が入学した。現在の都立
4大学は10年度まで存続する予定で、今年度の新入生は、現大学を卒業する
ことになる。