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新首都圏ネットワーク


『熊本日日新聞』2004年4月2日付

熊本大学長 熊本大の法人化で「外部資金獲得で収入増を」


 一日から国立大学法人となった熊本大の崎元達郎学長は同日、熊本市黒髪の
同大で会見し、当面は学費の値上げはせず、企業との共同研究など外部資金の
獲得に努め収入を増やしていく方針を示した。

 崎元学長は、毎年四億円の経営効率化が求められているとしたが、増収策と
して「だれでも教育が受けられるように、という大学の使命から、当面の学費
値上げは念頭にない」と強調。「今後六年間の中期計画で掲げた外部資金(約
二十八億円=03年度)の25%増などを実行に移すことで経営基盤を強化す
る」と述べた。

 また、二〇〇六(平成十八)年度から教職員の新評価制度を導入を検討。
「九月から教育、研究、社会貢献、管理運営の四点で教官を対象に試行したい」
との考えを明らかにした。

 特色のある大学づくりについては「百貨店ではなく専門店でいきたい。その
ためには大学院の機能を強化し教育・研究体制を整える必要がある。学部の再
編も視野に取り組んでいきたい」などと話した。