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新首都圏ネットワーク


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新大学における助手制度に関する要望書(公開)

東京都大学管理本部長 山口一久 殿

 私たちは、昨年10月以来、東京都立大学文系助手会として、また、東京都立
大学理学・工学研究科助手会や東京都立科学技術大学・東京都立保健科学大学
・東京都立短期大学の助手有志と共同で、新大学における助手制度に関する貴
殿への質問・要望、抗議声明の発表を行ってきました。
 しかし、私たちの呼びかけに対する返答が示されないまま、今年1月末には
貴殿の名において私たちを対象とした「助手に関する実態・意向調査」が行わ
れました。その調査方法・調査内容は、助手の日頃の業務内容を正確に把握で
きるとは思えないものでした。そのことは、すでに、調査への回答に添えた文
書で貴殿にお伝えした通りです。
 その調査と前後して、「新大学における研究員(助手)の任用制度について
」と題した文書が管理本部から大学側に提示されました。その内容は、十分な
検討もなく「任期制・年俸制」を前提としている点、理工系の助手に対して専
門分野とは異なる「再配置」を行う点など、重大な問題を含むものです。しか
し、この文書においても、まだ、私たち文系(文書では「人文系」)及び保健
科学系の研究員(助手)については、「別途検討」とされたままです。
 また、2月上旬には都立四大学の講師以上の教員に対して、新大学就任への
「意思確認書」が送付され、その直後に、2月12日付で貴殿から私たち助手に
宛てた文書が配布されました。これには、助手に対しては、上記の調査内容の
集約後「できるだけ早い時期に首都大学東京への就任について依頼する予定」
と記されています。本来なら、新大学発足まで1年余となった今頃までには、
私たち助手も含めた教員全員の配属が、十分な協議のもとに決定されていてし
かるべきでしょう。しかし、現在にいたって、双方の協議がなされないまま「
できるだけ早い時期」という具体性の欠けた約束しか示されないことに対して
、不満と不安の気持ちを禁じ得ません。
 以上のような経過を振り返りますと、新大学における助手制度についての私
たちの懸念は、ますます大きく切実なものになっています。そこで、あらため
て別紙の2点を要望いたします。

要望1
 私たち「人文系」助手の任用制度や配属案が、現在までのところ、どのよう
に検討されてきたのか、今後、どのようなスケジュールが予定されているのか
、可能な限りご提示ください。また提示できない場合は、その理由をお教えく
ださい。

2月12日付の貴殿からの文書によりますと、人文系・保健科学系も含めた全助
手に対して、「助手に関する実態・意向調査」の調査結果を基に、大学管理本
部が助手の配属を決定する予定と解釈できます。しかし、先の「助手に関する
実態・意向調査」は、私たちの業務の内容を把握できるようなものではありま
せんでした。そのような不適切な調査によるデータに基づいて作成される配属
案に、私たちは不安を抱かざるを得ません。そこで上のように要望する次第で
す。

要望2
 「意思確認書」の提出にあたっては、その内容についての十分な検討と交渉
の時間を設けるよう要望します。

上記1のような懸念材料も考慮しますと、新大学への就任意思はもちながらも
、最終的に提示される各々の配置案に不明な点・承認できない点を感じる助手
が出てくる可能性は高いと思われます。そのため、上記2に示した時間・機会
を設ける必要が生じます。一方的に提示された自らの勤務・雇用条件の変更に
対して、問い合わせ・意見表明を行うことは当然の権利だと思いますが、すで
に講師以上の教員に送付された「意思確認書」と、それをめぐっての大学管理
本部のその後の連絡内容を伝え聞く限り、十分な交渉の場・時間が設けられる
のか、現段階では疑問に思わざるをえません。

以上、ご検討の上、3月29日までに文書にてご回答ください。

2004年3月19日
東京都立大学文系助手会
192-0397 東京都八王子市南大沢1−1
東京都立大学 人文学部気付