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『毎日新聞』東京版 2004年3月16日付 首都大 名誉教授9割憂慮 「内容不明確」と共同声明 都が来春開設を目指す「首都大学東京」をめぐり、都立大の名誉教授122人が 15日、「最近の事態を憂慮する共同声明」を出した。同大の名誉教授は、物故 者や住所不明者を除くと全学部で193人おり、14日までに回答があった134人の うち91%が声明に賛同したという。 声明では、都立大が「自由で開放的な市民の大学を日本で初めて創ろうとい う輝かしい理念を掲げてきた」としたうえで、都側が昨年8月に突然発表した新 大学案を「手続き上穏当を欠くだけでなく、内容についても不明確な点が多い」 と指摘。都に対し、大学側の意見や都民の声に耳を傾け、「大学の研究と教育 の本来のあり方を尊重する民主国家の首府の名に恥じない道に立ち返る」こと を要望した。 都庁で記者会見した清水誠名誉教授(元法学部長)は「改革の努力を積み重ね、 開かれた協議体制を求めてきた後輩たちが、非常に困難な状況に直面している のに、黙っていられなかった」と話した。【奥村隆】 |