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asahi.com 2004年3月10日付 新大学批判者に「最後通告」 東京都が都立大に文書送る 05年春開設予定の「首都大学東京」をめぐり、東京都は9日、異論が強い 都立大(八王子市)に対し、「批判を繰り返す教員は新大学に参加すべきでな い」などとする文書を送った。反対運動がやまないことへの「最後通告」とみ られるが、教員らは「自由な批判を封じ込める大学などありえない」と反発し、 新大学への参加を見合わす動きが出ている。 文科省への設置申請を来月に控え、教員が足りずに計画が立ち行かなくなる 可能性も出てきた。 関係者によると、文書は元東北大学長で学長予定者の西沢潤一氏と都大学管 理本部長の連名で出された。「石原慎太郎知事には新しい大学を断固として開 学する強い思いがある」「改革である以上、現大学との対話、協議に基づく妥 協はありえない」とした上で、「公に改革に批判を繰り返す人たちには建設的 な議論が出来る保障がない」などと述べている。 都立大の評議会は同日、この文書について議論し、「受け入れられない」 「早急に開かれた協議を開始するよう求める」とする見解をまとめた。 都は、新大学に参加するかどうかを問う「意思確認書」を都立大など廃止対 象の4大学の教員に送っている。都は新大学の教員数について500人程度を 予定しているが、都に出された「意思確認書」は約400通にとどまり、提出 済みの教員にも取り下げの動きが出ている。 |