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新首都圏ネットワーク


共同通信配信記事 2004年3月9日付

仏研究界、大荒れ
予算や人員削減に抗議

 【パリ8日共同】フランスの公的研究機関の研究者団体は、政府の研究費や
定員の削減に抗議して9日、24時間ストを行い、全国各地でデモを行うほか、
数百人の研究管理職が一斉に管理職を辞任する。研究機器や資材調達の決裁が
できなくなって研究が止まる事態も予想され、研究界は大荒れの状況だ。

 抗議行動は、研究者団体「研究を救おう」の呼び掛け。予算増と定員増を求
め、公的研究機関の計10万4000人のうち、国立科学研究センターなどの
研究者6万3000人が署名に参加した。

 管理職の辞任は、たとえば学部長を兼任している教授らが、学部長の部分だ
けについて辞表を提出するという。

 フランス政府は2002年に研究費の一部予算の執行を凍結し、03年予算
は前年比0・9%削減。今年は研究職の公募数も大幅に削減した。