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『北國新聞』2004年3月8日付 金大の初代理事に６氏　法人化後のかじ取り役　経営、教育の両面で責任 　金大は七日、臨時評議会を開き、四月の法人化以降、大学運営の中心を担う 理事六人を発表した。四人は学内の現職教授で、残る二人のうち朝倉信裕氏は 金大事務局長、渡邉洋宇氏は労働福祉事業団富山労災病院長。学長と共に役員 会を構成して重要事項の審議に当たり、全員が副学長を兼務、経営と教育の両 面に責任を持ち、「国立大学法人金沢大学」のかじとり役を務める。 　理事は林勇二郎学長が四月一日付で任命する。任期は二年。学長を補佐して、 学長に事故があった場合は職務の代理も行う。 　役員会では、年度計画や予算の作成及び執行、決算、学部学科などの組織の 改編などを審議。学長の指命を受けた理事は経営や教育についての審議会「経 営協議会」「教育研究評議会」にも出席する。 　各人が総務・人事、財務、研究・国際、教育、情報、病院の担当分野の責任 者となって、各分野の基幹会議の議長を務め、戦略的な企画立案を行う。 　今後、金大では、学部長ら教職員で作る「教育研究評議会」、学外有識者六 人も加わる「経営協議会」のメンバーの人選も行い、法人化の準備を整える。 　理事となったのは次の各氏。 　朝倉信裕氏（総務・人事担当）　放送大教養学部卒。京大総務部長、浜松医 科大事務局長などを経て二〇〇四年二月から金大事務局長。５７歳。 　中村信一氏（財務担当）　金大大学院医学研究科博士課程修了。金大講師、 助教授などを経て教授となり、医学部長を併任。〇二年から副学長。６０歳。 　大村明雄氏（研究・国際担当）　金大大学院理学研究科修士課程修了。金大 助教授などを経て教授となり、評議員を併任。〇二年から理学部長。６３歳。 　鹿野勝彦氏（教育担当）　東大大学院社会学研究科博士課程単位修得退学。 人間博物館リトルワールド研究員、金大助教授を経て教授。同大大学院社会環 境科学研究科長を併任後、〇二年から文学部長。６１歳。 　橋本哲哉氏（情報担当）　東京教育大大学院文学研究科博士課程単位修得退 学。金大講師、助教授を経て一九八二年から教授。評議員、経済学部長、図書 館長などを歴任した。６３歳。 　渡邉洋宇氏（病院担当）　金大大学院医学研究科博士課程修了。同大講師、 助教授などを経て教授。九八年から二年間同大附属病院長。二〇〇一年から労 働福祉事業団富山労災病院長。日本学術会議会員。６９歳。