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『毎日新聞』大分版 2004年2月26日付

県立芸術文化短大、直営見直しを示唆 4年制も不透明−−県、財政悪化で


 県が4年制大学化を目指している県立芸術文化短大(大分市)について、県
の井上良司・総務部長は25日、「県財政が厳しく、ただちに(4年制化は)
できない」とした上で「独立法人化など現在の直営方式の見直しもあり得る」
と表明した。県議会全員協議会で答えた。

 井上部長は「中長期的な展望から検討し、何らかの展望を示す時期が来てい
る。他大学との統合、独立法人化も含めて検討する」と述べた。

 同短大を巡っては、平松守彦・前知事の検討要請を受けた学識経験者による
県立芸術系大学構想委員会が96年6月、3学科による4年制大学化を報告。
県や学識経験者らで作る準備委員会でカリキュラムなどを検討したが、実現の
めどは立っていない。県総務課によると、同短大は、芸術系2学科と人文系2
学科、専攻科があり、学生数は794人(昨年5月1日現在)。【藤原弘】