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『毎日新聞』東京版 2004年2月21日付 新大学への移籍希望「柔軟に対処する」 石原都知事 東京都が都立4大学の教員らに「首都大学東京」への就任意思の「確認書」 提出を求めている問題で、石原慎太郎知事は20日の定例会見で、経過措置と して旧大学に残った教員が途中で新大学への移籍を希望した場合について「常 識で考えても柔軟に対処すべきだと思う」と述べた。 石原知事は「新大学に参加しない人も、古い大学にいて結構ですよと経過措 置を講じている。その間に新大学がアクティブに動いて都民もどう評価するか、 返事を出さない人の意識が変わってくれることを期待してます」とした。大学 管理本部は19日の都議会文教委員会で「今回、意思確認書を出さなかった教 員は新大学へは行けない」と説明していた。 ◇ 都議会文教委員会は19日、「都立4大学の蓄積を生かした大学づくりをし てほしい」との請願1件を保留とし、「都による4大学側への直接説明」など を求めた陳情3件を不採択と決めた。これに対し、4大学の教員らでつくる 「開かれた大学改革を求める会」(西川直子代表)は20日、「行政をチェッ クする議員としての基本的な任務を自覚し、都民の代表としての見識を示して ほしかった」との声明を発表した。【奥村隆】 |