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『毎日新聞』西部朝刊 2004年2月19日付 教授会有志が学長に辞職要求 福岡教育大 福岡教育大(福岡県宗像市)で法人化後の運営組織を巡って学長と教授会が 対立している問題で、教授会有志は19日、松尾祐作学長に辞職を要求する。 辞職要求に法的効力はないが、松尾学長の対応が注目される。 対立の発端は学長、副学長ら管理職でつくる基本構想委員会(21人)が今 年1月に承認した「トップマネジメントとボトムアップの調和が取れた法人組 織を目指す」案。(1)教授会を「教育学部教授会」とし、審議は「教育課程」 「学生」「その他学部の教育研究」に関する3事項に限定(2)予算・財務、 労務管理などは九つの戦略室で原案を作成し、学長と理事3人で決定する―― などの内容。教授会には諮らず、松尾学長が全教職員に文書を配布し、理解を 求めた。 これに対し教授会は「ボトムアップとは名ばかりで中身はトップダウン」と 反発。全学教授会(202人)の開催を求めたが、学長は「法人化後の大学組 織にかかわる問題なので教授会だけでは決定はできない」と拒否。その後の2 回の開催要求も拒み、今月17日に全教職員を対象にした全学説明会を開いた。 席上、法人化の流れを説明し、全学教授会を開かなかったことなどについて 理解を求めたが反発の声が相次いだ。 辞職要求は賛同者を募って声明文の形で松尾学長に渡す。学長の任期は06 年2月まで。【中原剛】 |