トップへ戻る   以前の記事は、こちらの更新記事履歴
新首都圏ネットワーク


asahi.com 2004年2月20日付

「高等教育」の改革が国家的課題と認識 文部科学白書


 文部科学省は今年度の「文部科学白書」をまとめ、20日の閣議に報告した。
大学や大学院といった「高等教育」の分野を特集。「世界各国で高等教育の改
革が重要な国家的課題になっている」との認識を示したうえで、4月に迫った
国立大学法人化や法科大学院開設など、大きく姿を変えつつある日本の高等教
育の現状を紹介している。

 白書は、米、英、中、韓各国の高等教育も取り上げながら、「日本の高等教
育に対する財政支出は諸外国に比べて極めて低い」と言及。「高等教育が社会
の発展や国民生活の向上に果たす役割を考えると、支出の一層の充実に配慮す
る必要がある」と記している。

 また、「高等教育Q&A」と題したコーナーでは、「私立大学の授業料はもっ
と安くならないのですか」「大学入試はどのように改善されていますか」といっ
た身近な質問に答える形式で、文科省の立場や取り組みを説明している。

 ほかに、「教育改革の推進」を掲げた章では、教育基本法の改正の必要性を
強調。「国民的議論を深めながら改正に取り組んでいく」としている。

 A4判で約500ページ。1冊2400円で市販するほか、同省のホームペー
ジにも近く掲載する。