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新首都圏ネットワーク


asahi.com 2004年2月12日付

新大学めぐり、都が「意思確認書」送付 都立の教授らに


 05年春開設予定の新大学計画をめぐり、東京都は廃止予定の都立4大学の
教授らに
対し、新大学で働くつもりがあるかを問う「意思確認書」を送った。ところが、
この中
で都は「文科省から早期に意思確認をとるよう強い意見があった」などと記述。
文科省
が「こうした文書を取れとは言っていない」と訂正を求めたため、都は近くホー
ムペー
ジに異例の釈明を掲載することになった。現場の教員には「反対が強い新大学
問題で既
成事実をつくりたいため、文科省の名前を利用しようとしたのではないか」と
いう批判
が出ている。

 「確認書」の送付は9日。「提出期限は16日厳守」「最終の意思確認と理
解いただ
きたい」とした。この中で都は、トップダウンによる計画に反対する法学部教
授らの
「抗議辞職」で法科大学院の入試が遅れたことを示し、「早期に確実な意思確
認をとり、同じ事態を招かないよう対応されたいという文科省の強い意見があっ
た」と記した。

 文科省は10日になって都から確認書送付を告げられたといい、「事実誤認
だ」と訂
正を求めた。都側は「新大学に残る見込みの教員数を示してほしいと文科省に
言われ、
そのために都の判断で意思確認書を取ろうと考えた。誤解を招かぬよう、ホー
ムページ
で補足説明したい」としている。