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新首都圏ネットワーク


『しんぶん赤旗』2004年2月4日付

横浜市大の学部統合問題 共産党と学長が懇談


 横浜市の中田宏市長が、二〇〇五年四月を目標に市立大学の学部統合や大学
院縮小、独立行政法人化などの「改革」をすすめている問題で、日本共産党国
会議員団は三日、同大学を訪れ、小川恵一学長と懇談しました。

 石井郁子副委員長・衆院議員(党国会議員団文部科学部会長)、はたの君枝
参院議員(神奈川選挙区候補)、林紀子参院議員、関美恵子、柴田豊勝両市議
らが参加しました。

 市は、三学部を一学部に統合し、原則として全教員に任期制を導入しようと
しています。

 懇談で、石井氏らは「横浜市大が全国に誇れる教育、研究ができるよう支援
したい」とのべ、地方独立行政法人法に対する国会の付帯決議で「学問の自由
と大学の自治」の尊重が確認されており、その立場での対応が重要だと強調し
ました。

 小川学長は「三月議会に(公立大学法人化の)定款を出します」と説明し、
教員の任期制については「一部、分野別など一律でなくなる可能性がある」と
示唆しました。 同席した中上直・市大総務部長は、国会の付帯決議は「承知
している。配慮しながらやっていく」とし、「先生方の身分保証に配慮するよ
う市の総務局にお願いする」とのべました。

 石井氏らは、教員組合とも懇談しました。中西新太郎委員長(国際文化学部
教授)らは、各学部教授会の意見集約で学長・市当局の「改革」案に賛成意見
は一つもなかったことなどを説明しました。