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新首都圏ネットワーク


山形新聞 2004年2月6日 金曜日
山大工学部にインキュベーション施設・米沢

 山形大の研究成果と技術シーズを活用したベンチャー企業の創出を目指し、同大学は20
04年度、米沢市の工学部キャンパス内にインキュベーション施設を開設する。今年4月の
オープンを前に、起業意欲を持つ研究員、学生のほか、共同研究をしている企業などに利
用を呼びかける。

 インキュベーション施設は鉄筋コンクリート造り2階建てで、延べ床面積1000平方メー
トル。研究開発室としての利用向けで、1階に1室当たり128平方メートル(8メートル×16
メートル)の工場スペースを4室分設け、各室に専用電気、水道、ガス、クレーンレール
を備える。2階には共有オフィススペース(86.8平方メートル)を設ける。利用料は1平方
メートル当たり年額1万円が基本。施設は、山形大大学院ベンチャー・ビジネス・ラボラ
トリー(VBL)の南側で建設が進められている。

 施設を利用できるのは、山形大の教員と博士研究員、学生のほか、同大学と共同研究、
または連携している企業、研究者。説明会を10日午前10時から、VBL3階セミナーホー
ルで開く。利用申し込みの締め切りは今月25日。3月上旬には利用希望者による起業内容
のプレゼンテーションを行う予定。問い合わせはVBL0238(26)3486。

◆インキュベーション施設
 独自の創造性に富んだ技術などを持つ研究開発型のベンチャー企業が生まれたばかりの
段階から、独り立ちできるまでの間、必要な支援を与える施設。