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新首都圏ネットワーク


『東京新聞』2004年2月4日付

都の新大学 全学生に"就業体験"


 東京都立の四大学を廃止して二〇〇五年に開校する都の新大学で、都は三日、
企業などで仕事を体験するインターンシップを原則として、全学生に履修させ
る方針を固めた。

 体験内容は介護体験や環境ボランティア活動など「社会貢献」に関係したも
のにする。

 都によると、全学生にインターンシップを実施するのは全国でも珍しいとい
う。

 都によると、原則として全学生を対象に実施するのは「現場体験インターン
シッププログラム」で、期間は数日から二週間程度。

 「社会貢献」のテーマで、都立病院での介護や環境ボランティアの民間非営
利団体への参加などのプログラムを大学が学生に紹介する。学生が自主的に派
遣先を選択することもできる。

 インターンシップは必修ではないが、「都市が抱える問題に直接触れ、社会
が求める能力を全学生に付与したい。入学後、早い時期の履修を勧める」(都
大学管理本部)という。

 このほか、民間企業などの仕事を実体験する「実践型」や、都庁や関連団体
などの仕事に携わる「都市教養コースプログラム」も設け、自主的に参加でき
るようにする。

 いずれのプログラムも単位に算入される。派遣先を選ぶ際には、学生の総合
窓口として新設する「学生サポートセンター(仮称)」が相談を受け付ける。