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新首都圏ネットワーク


80国立大が受験資格認定 朝鮮学校生の弁護士調査


共同通信ニュース速報

 文部科学省が外国人学校の大学受験資格を緩和したのを受け、今
春入試から朝鮮学校生の受験資格を認定した四年制国立大が、全八
十三校のうち八十校に上ることが二十三日、代理人を務める弁護士
グループ(共同代表・新美隆弁護士ら)の調査で分かった。
 ほかに富山大、東京医科歯科大の二校が認定の方向で手続き中。
残る東京工業大は、認定に際し申請理由書の提出を求めているが、
弁護士側は「不要」と主張、認定の見通しは立っていない。
 二十六日から国立大の二次試験出願が始まるのを前に調べた。既
に大学入学資格検定(大検)に合格している朝鮮学校生も多いが、
国立大から受け取った資格認定書を基に出願する人が約十人いると
いう。
 グループは東工大が求めた理由書について「入学審査ならまだし
も、受験資格審査には不要。高卒と同程度の学力の有無を判断でき
る朝鮮学校の資料で十分」と主張。同大は「高校中退者や社会人に
も同様に求めており、負担になる分量でもない」と反論している。
 文科省は昨年九月、大検合格が条件だった外国人卒業生らの受験
資格を緩和。これまで韓国学校など計四十二校に学校としての資格
を認めたが、朝鮮学校は認めず、可否を各大学の個別審査に委ねて
いた。
(了)
[2004-01-23-20:23]