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中期目標に数値目標を 文科省、国立大に差し戻し


共同通信ニュース速報

 今春法人化する国立大が、六年間の運営方針などとして提出した
中期目標・中期計画の素案に対し、文部科学省の国立大学法人評価
委員会は二十一日、具体的な数値目標をさらに盛り込むなど再検討
を促す方針をまとめた。二十七日の総会で決定後、各校に通知する
予定。
 四月の法人化を控え、準備作業が大詰めを迎えている時期の“差
し戻し”には、各校の困惑が広がりそうだ。
 評価委はこの日の分科会で「社会への説明責任の観点から改善の
余地がある」とし、達成目標をより具体的に書くよう促す方針で一
致。「財務内容」「業務運営の効率化」「社会との連携」などの項
目に明記するよう求めた。
 中期目標と計画は、各大学が四月に提出する原案を基に文部科学
相が決める。各校は昨年秋、原案の素案を提出したが、数値目標が
少なく抽象的な内容が多かった。背景には、教育や研究が数値にな
じまない面があるほか、目標の達成状況に対する評価が国からの交
付金配分に直結するため、書き込むのを避けた国立大もあった。
(了)
[2004-01-21-19:50]