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新首都圏ネットワーク


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Academia e-Network Letter No 49 (2004.01.21 Wed)
http://letter.ac-net.org/04/01/21-49.php
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1月26日(月)に鬼界彰夫氏が文部科学省を訪れ官房総務課法令審議
室に要望書と賛同者名簿を提出し、午後3時から文部科学省記者ク
ラブで記者会見をします。都立の大学を考える都民の会、横浜市大
を考える市民の会も、会見に参加されます。1/20現在、国内外の約
300の研究教育機関の1059名の有志が連署しています。
1/24日まで署名を受けつけています:http://poll.ac-net.org/4

━┫AcNet Letter 49 目次┣━━━━━━━━━ 2004.01.21 ━━━━

【1】横浜市立大学を考える市民の会サイト:OBの声 2004.1.15
http://www8.big.or.jp/~y-shimin/sunbbs/index.html

【2】横浜市立大学教員組合書記長から横浜市立大学学長への要望書
http://homepage3.nifty.com/ycukumiai/shiryo/k040116-1.pdf
1/13 説明会の様子:http://homepage3.nifty.com/ycukumiai/index.htm

【3】国立大学法人4月移行の凍結を求めて、国会要請
新首都圏ネットワーク事務局 2004.1.17
http://www.shutoken-net.jp/web040118_1jimukyoku.html

【4】北大教官と北大教職員組合の往復電子書簡より(抜粋)2003.12

【5】宮城県学者・文化人・法律家有志279名
自衛隊イラク出兵に緊急抗議声明 2004.1.16
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000467.html
【6】国立大学独立行政法人化の諸問題ウェブログ目次1/17-1/20
http://ac-net.org/dgh/blog

【7】自衛隊のイラクへの派遣に反対する数学者の声明 2004年1月 補足:
http://www.edu.waseda.ac.jp/~hironaka/peace.html

━ AcNet Letter 49 【1】━━━━━━━━━━ 2004.01.21 ━━━━━━

横浜市立大学を考える市民の会サイト:OBの声 2004.1.15
http://www8.big.or.jp/~y-shimin/sunbbs/index.html

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(転載)
■ OBの方からお便りを頂きました

Date: 2004-01-15 (Thu)

国際港都ヨコハマと言うならば、
世界中の人が自由に学ぶことができる開かれた大学を持ったら
如何?!

 昨夏の三〇年ぶりに同窓会に参加して市大の存続問題を知っ
た。世話人からの状況説明では市の財政困難や、役に立つ学部
とお荷物の学部の格差、市民への貢献不足などが問題らしい。
廃校をも選択肢に入れていると言う。しかし、何が問題で、市
大をどうしたいのか、よく分からなかった。配布資料には「横
浜市大の今後のあり方懇談会」の答申も用意されていたので、
後でそれを読んだり、横浜市や市大のHPを見たりした。それ
らを参考に考えると、どうもこの問題に関係している皆さん方
の志が低いように感じられるのである。今頃意見を書いても、
事態はもう進んでいてどうしようもないかも知れない。だが、
こんな考えもあることを知ってもらいたい。

 中田市長ら大学に「改革」を要求する側は、市大が横浜市の
財政に負担をかけているとか、市民に寄与していないとか、後
ろ向きの理由を挙げて迫っている。時代劇で言えば、あまり出
来の好くない若殿様かやくざの元締めといった役どころだ。裏
で操る欲深どもが下っ端をけしかけて、善良な農民から年貢を
搾り取ったり、商人から賄賂を巻き上げたりしようとしている
場面が想像されてしまう。
 これに呼応する「懇談会」の結論は、私が読み取ったところ
では「大胆な改革と統廃合・合理化を前提にした存続」さもな
くば「廃校」であって、大学の自治と自由を大幅に制限し、教
育・研究費を緊縮削減する一方、大学の市民に対するサービス
を要求する内容となっている。こちらは忠義者の城代家老か律
儀者の番頭といった役どころだ。「懇談会」がリベラル・アー
ツを重視しているところは評価したいのだが、それにプラクティ
カルなという形容がついているところがいただけない。そんな
底の浅いものが地方大学の生き残る道であると本気で思ってい
るのだろうか。
 それらに対する市大当局側の態度であるが、これは全く受身
の姿勢である。たとえば、市大のホームページに掲載された
「横浜市立大学改革の方向性について<指摘された課題>」の
「2、教育・研究体制の整備」には、「本学の特色がない。設
置の趣旨、教育目標や今の社会経済情勢に合ったカリキュラム
になっておらず、カリキュラムを適切に管理している責任ある
機関も明確ではない。大学として十分な学生指導をしていると
自信を持って言い切れない。中規模総合大学と言っているが、
学部間に壁がある。大学院の教育の目的が不明確になっている。
大学院と学部、研究所の関係の整理が必要である。病院の診療
と教育それぞれの責任があいまいになっている。」などと無責
任な自己批判が恥ずかしげも無く述べられている。これでは難
題を吹っかけられておろおろしている時代劇の農民町民そっく
りで、あまりのはまり役に苦笑してしまうほどだ。いや、市大
に学者はいるのかと、情けなくなる。経験も知恵も不十分な若
い市長を諌めたり助言したりすることが、市大の学者方の務め
であろうと思うのだが。

 以上のことだけでも、私が「関係者の皆さん志が低いようだ」
という訳がお分かりいただけると思うが、その理由をもう少し
詳しく説明しておこう。ひとつは、関係者三方の諸兄姉が「大
学」の問題を目先の条件でしか考えていないという点である。
今年で開港144年の歴史を持つ横浜市が、この先の百年も進
取開明の心意気を市民の誇りとしようというならば、やはり文
化学術の面でも百年の計を持たなければなるまい。市民への説
明責任、市民への還元、市民へのサービスなど、身近な損得に
心を砕いて大学改革計画を作ったとしても、はたしてそれが大
学の理念として二、三十年も持続するだろうか。そんな付け焼
刃の計画や理念はやはり期待外れということになるにちがいな
い。そして、その時すでに市大には廃校への道しか残されてい
ないだろう。
 またひとつの理由は、諸兄姉の大学に対する考え方が画一的
であることだ。かつての横浜市大は、一期校と二期校の間に入
学試験を実施していたから、変わり者の学生が入学してきた。
普通の大学とは違った雰囲気が生まれて、大学の多様性を高め、
大げさに言えば、社会の多様性と柔軟性を養う一助となってい
た。市大改革を議論している諸兄姉の頭にある大学の姿は、国
立、公立、私立、そして総合大学、単科大学、といった観念化
された大学像の枠に固まっているように思える。市大の変わり
者卒業生が地方でどんな役割を果たしているか、没個性化が進
む日本社会の中で彼らがどんなスパイスの役割を果たしている
か、などといったことには思いが及んでいない。もちろん、そ
んな人間がいることなど想像もつかないに違いない。これら諸
兄姉には縁のない世界なのだから。

 「多様性」と言う用語が、生態学から教育の現場や企業活動
にまで、はやり言葉になっている。それにもかかわらず、現実
には画一化と没個性化が進むこの日本の不思議さが、横浜市大
改革論議にもそのまま現れている。
 だが、実はそれもやむを得ない事情がある。世の中のお金に
絡む事柄はすべて新興勢力と在来勢力との既得権を巡る争いで
あるから、横浜市大の存続問題も、税金の配分や市民への説明
責任などの条件のもとで議論する限り、損得勘定の支配に屈服
せざるを得ないのである。この問題に関わっている人々は、そ
ういう情況判断能力には優れているからこそ、今の役割を与え
られているわけである。だから、当然情況に見合った結論や力
の強い方に都合のよい答申が出てくる。型破りの意見は期待し
ても無理というものだ。

 そこで市大卒業者としての私の意見を述べれば、「国際港都
ヨコハマと言うならば、世界中の人が自由に学ぶことができる
開かれた大学を持ったら如何?!」ということになる。世界に
公開された大学である。
 何も市立大学が市民の息子や娘を優先入学させたり、市民講
座を頻繁に開いたり、ベンチャー産業に役立つ研究開発をする
ことだけが、税金を払っている市民への還元ではない。文化や
伝統を重んじ、市民が誇りとできるような学風だって、立派な
貢献である。しかも、港ヨコハマには国際港としての歴史があ
り、その国際的大都市が持つ大学ならば、世界中に門戸を拡げ
たものと決まっている。市民のための大学などとちっちゃなこ
とを言わずに、世界のための大学となぜ言えぬ。
 入学定員は無し。毎学期進級テストでふるい分けてゆく。学
生にとっては完全自己責任方式である。そうすれば学生選抜に
関して、市民からも不満の声はあがらないだろう。毎年の卒業
学生数は200人程度が身の丈にあっているだろう。毎年10
0名からの卒業生が世界各地に散らばって行くとなれば、横浜
市民は世界中のどこへ行っても心強い。ただし、日本人学生に
は国際性を身に付けてもらうと同時に、海外からの学生と同じ
く日本文化をきっちり学んでもらえたらの話だが。
 入学者の半分が海外からの学生となれば、市大の学生構成が
国際化し、市民との国際交流もさらに盛んになる。こういう大
学にいれば日本人学生も自ずと外国語に堪能になろうというも
のだ。単位が取れなくて、短期間の滞在で帰国するかもしれな
い多くの学生のための宿泊施設も必要になるだろう。それがきっ
かけで洒落た宿が増えてほしいものだ。英国にはB&Bがあるが、
日本には日本の味のする簡便宿をデザインしたらよい。
 そうなった時の市大は、教員の構成も国際化、管理は教職員
学生による完全自治、ヨーロッパで生まれた頃の大学
=University本来の姿に立ち返っている。管理強化や効率的経
営などと時代に逆行したことをしなくとも、自由と自治と公開
を拡大すれば、ユニークな市立大学に生まれ変わるだろう。大
学の多様性を拡げることもできる。自己責任の考えも透徹して
いる。これこそ、自由と民主の本道ではないか。
国際化路線で横浜市の顔となるような市大を、と提案したい。

━ AcNet Letter 49 【2】━━━━━━━━━━ 2004.01.21 ━━━━━━

横浜市立大学教員組合書記長から横浜市立大学学長への要望書
http://homepage3.nifty.com/ycukumiai/shiryo/k040116-1.pdf

1/13 説明会の様子:http://homepage3.nifty.com/ycukumiai/index.htm
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要望書
横浜市立大学学長
横浜市立大学事務局長

日頃市大の改革のために、ご尽力いただいていることを感謝いた
します。

 さて、16年1月13日、市労連書記長、および、市大の関係単
組に対して、2月市議会において審議される議案(市大独立行政法
人化に関わる議案)について、大学当局から説明があるということ
で、出席いたしました。ところが、既に周知のものとなっている地
方独立行政法人法第8条を「取扱注意」として配布し、読み上げた
だけで終わり、出席者からの質問に対して誠実に答えることを、大
学当局は拒否しました。これは国会での付帯決議(職員団体と十分
な意思疎通を行う)に違反するものであり、また、地方独立行政法
人法の69条「設立団体は、公立大学法人に係るこの法律の規定に
基づく事務を行うにあたっては、公立大学法人が設置する大学にお
ける教育研究の特性に常に配慮しなければならない。」にも反する
ものであります。強く抗議いたします。

教員組合としては、まずは、予定される定款のすべてを具体的に
呈示することを強く要求いたします。その上で、「職員団体と十分
な意思疎通を行う」ための協議の場を設定していただけるように要
求いたします。

16年1月16日

横浜市立大学教員組合書記長 浮田徹嗣


━ AcNet Letter 49 【3】━━━━━━━━━━ 2004.01.21 ━━━━━━

国立大学法人4月移行の凍結を求めて、国会要請
http://www.shutoken-net.jp/web040118_1jimukyoku.html

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2004年1月17日 国立大学法人法反対首都圏ネットワーク事務局

○国立大学法人法案は、与党の強行採決によって昨年の通常国会
会期末ぎりぎりに成立し、昨年10月1日施行された。しかし、
施行後、国会審議の過程で鋭く指摘された問題点が次々と現実化
し、運営費交付金等の問題で国立大学法人法成立の前提さえ崩壊
する状況となっている。こうした事態は、政府、文科省、財務省
等行政府が国会における審議経過、政府側答弁、衆参両院におけ
る附帯決議等をことごとく無視したために生じたものであり、国
権の最高機関である国会としては、絶対に容認できるものではな
いはずである。

○国立大学協会が昨年12月11日臨時総会を開催し、このまま
事態が推移するならば各学長は初代学長の指名を返上せざるを得
ないとの決意を表明するという異例の事態になっている。そして、
1月10日の日本経済新聞が報道したように、国大協会長である
佐々木東大総長が「四月を期してスムーズに法人化が行えるとい
う見通しを持つ学長たちがどの程度いるのか、心もとない限りで
ある。」と認めざるを得ない状況なのである。私達は、法成立の
前提が崩壊し、さらに準備が出来ない以上、国立大学法人法制を
構成する「整備法」附則第1条を当面凍結し、4月1日の国立大
学法人移行を延期することが必要であると考える。その上で、国
立大学法人法制全体について国会で徹底的に再検討を行うことが
事態打開の最善の道である。

○国立大学法人法反対首都圏ネットワークは、16日、国会各会
派の文部科学関係委員に対して、来る19日からの通常国会にお
いて国立大学法人移行凍結のために尽力するよう申し入れ活動を
行った。以下に、要請活動に際して持参したメモランダム(一部
修正)を示す。各方面での議論の参考になれば幸いである。

#(以下:http://www.shutoken-net.jp/web040118_1jimukyoku.html )

━ AcNet Letter 49 【4】━━━━━━━━━━ 2004.01.21 ━━━━━━

北大教官と北大教職員組合の往復電子書簡抜粋
#(両者の許可を得て転載します。)

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#(教官から組合へのメール(12/8)は、回答に引用されているので省略)
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12/9 北海道大学教職員組合より
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以下に頂いた質問の部分についてお答えしたいと思います。また説
明が不十分かと思われますので直接お会いしてお話しする方法があ
るかと思っています。いかがでしょうか?ご連絡をお待ちしていま
す。また、当教職員組合へ是非加入していただきたいと思います。

> 北海道大学教職員組合御中

> 本日,組合のパンフレットが配布されました.
>少し疑問があります.

>1.組合に入会したら,組合費はいくらですか?

> これまでの組合費は,確か月5000円か6000円で,私にはたいへ
>ん高額に思えました.組合員を増やさねばならない状況にあって,
>組合費を月2-3000円位にして,入会しやすくすることは考えませ
>んか?

> 北海道教職員組合,全大教北海道地区教職員組合のパンフレッ
>トにどちらも組合費の記入がないのは,何故でしょうか?


当教職員組合の組合費は、1.5%で上限が5,500円です。非常勤職員
の方々は1.0%です。組合費の額については、検討課題ですが、現在
結論が出るところまで至っていません。

組合費が安い方が入りやすいということは理解しています。現在組
合員を増やすための方策や過半数代表者選出について検討していま
す。当教職員組合のパンフレットとは「基本要求」のことだと思い
ますが、これは組合費などを載せる内容のものでは在りませんので、
載せていません。全大教北海道の方は・・・(略)・・・各組合の
組合費はバラバラですから載せていません。当教職員組合では「組
合加入のしおり」というものがあり、そこには載せています。本当
はそれも一緒に配布したかったのですが、こちらの準備手順が整っ
ていなかったため配布されませんでした。

>2.組合費は何に支出されるのですか?

組合費の大まかな支出は次のようになります。

1. 大学内での宣伝・活動費、旅費等 約45%
この間は国会傍聴・議員要請等でかなり旅費が多かった

2.組合雇用の書記さんの人件費 約30%

3.上部団体加盟費(全国大学高専教職員組合、全大教北海道地区等)約25%


>3.北大教職員組合は**党支持ですか?政党支持は原則自由です
>か? 歴史的に,北大教職員組合は**党というイメージが定着
>していると思います.そういうイメージを払拭しないと組合員は
>増えないと思います.政党色を出さず,労働者にとって原則的に
>必要なことを支援し,実行し,当局と交渉する団体として誠実に
>活動する団体になることを期待していますが,いかがですか?


当教職員組合は従来から政党支持の自由を掲げて来ています。組合
として特定政党を支持・献金したり、組合員に支持を強制すること
は在りません。

組合員個人の政党支持は自由で、組合員の中では自分が支持する政
党のために運動をしている人もいます。当然**党支持で動いてい
る人もいますが、**党でも**党でも個人が取り組むことは自由
です。要求に基づく政党との協力共同行動は今までも追求してきて
います。但し、どの政党にも組合費を政治献金としていっさい払っ
ておりません。・・・・・・

───────────────────────────────
12/11 教員から組合への再質問メール
───────────────────────────────
・・・略・・・

>組合費の大まかな支出は次のようになります。・・・・3.上部団
>体加盟費(全国大学高専教職員組合、全大教北海道等)約25%

上部団体加盟は必ず必要なのですか?自前の活動以外に上部団体と
の付き合い?があるのが,無駄だし,面倒な感じがします.

地域の学童保育所に子供を通わせていたとき,自分たちの保育所運
営だけでも四苦八苦しているのに,こういう団体の会議や行事に出
なければならないのが非常に負担でした.・・・略・・・日ごろ働
いていて子供とゆっくりする暇もないのが悩みなのに,こういう動
き方を強制するのは生活感とは逆行すると思いました.自分たちの
職場をきちんとして行く活動が活発になるのが先だと思います.そ
れだけでもどこまでできるのか.下手すると,上部団体のペースに
引き回されることになる.何のための上納金?

・・・略・・・

改組ということで,組合員を多数集めて,その新組合員を含めて話
し合い,上部団体に加入?するか否か新たに問うべきだと思います.
(もしくは,上部団体に加入するか否かも個人の意志で選択できる
任意加入制にする.ここで加入という言葉を使うのは適切ではない
かも知れませんが.)任意加入した人だけが,上部団体に固有の費
用を納金すればよい.強制するのはおかしいと思います.上部団体
に加入するメリットが本当にあるなら,加入者は増えるはず.
・・・略・・・

                      北大教官**

━ AcNet Letter 49 【5】━━━━━━━━━━ 2004.01.21 ━━━━━━

宮城県学者・文化人・法律家有志279名
自衛隊イラク出兵に緊急抗議声明 2004.1.16
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000467.html
───────────────────────────────
2004年1月17日午前9時現在
呼びかけ人:学者85名、文化人77名、法律家117名(計279名)
───────────────────────────────

自衛隊のイラク出兵に反対する緊急抗議声明

政府は、本日ついに「イラク特措法」に基づき自衛隊をイラク
に本格的に出動させ始めました。これは、アメリカとイギリス
とを主軸とする無法な軍事攻撃と、これに引き続く形で行われ
ている軍事占領に、日本が軍事力をもって積極的に加担しよう
とする暴挙です。

この暴挙がイラクのひとびとの強い批判や反撥を招き、抵抗行
動を激化させることは必至であり、人道復興を支援するどころ
か、逆に軍事力による虐殺行動の拡大に手を藉し、自衛隊を戦
闘行動に赴かせる危険極まりないものです。

自衛隊のイラク出兵は、憲法上も国際法上も許されないことは
勿論のこと、日本を、中東やアジアをはじめとする国際社会か
ら孤立させ、憎悪と不信の対象と化する愚挙です。私たちは、
人道と憲法の名において、そして何よりも人間の名において、
自衛隊のイラク出兵を絶対に許すことができません。

この声は、いまやあらゆるところに満ちています。私たちは、
人間の理性と良心をかけ、政府に対し、自衛隊のイラク出兵に
ついて強く抗議するとともに、出兵の即時中止を要求するもの
です。

2004年1月16日

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宮城県学者・文化人・法律家有志呼びかけ人代表

宮 田 光 雄(東北大学名誉教授)
小田中 聰 樹(東北大学名誉教授)
犬 飼 健 郎(弁護士)

呼びかけ人名簿 2004年1月17日午前9時現在
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000467.html
━ AcNet Letter 49 【6】━━━━━━━━━━ 2004.01.21 ━━━━━━

国立大学独立行政法人化の諸問題ウェブログ目次1/17-1/20
http://ac-net.org/dgh/blog
───────────────────────────────
[477] 1月20日
元傭兵の指摘:イラクに駐屯する自衛隊への5つの脅威
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000477.html

[476] 1月19日
「意見広告の会」ニュース87
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000476.html

[475] 1月19日
「政治的なネットワークは1,000人単位、社会的だと150人規模、
創造的となると12人程度」
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000475.html

[474] 1月19日
宮台真司氏ウェブログより
「私たちは戦後史も知らず忘却の淵に沈んだままでよいのか」
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000474.html

[473] 1月19日
Publicity 833「戦中の非国民か、戦後の戦犯か」
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000473.html

[472] 1月18日
サマワの青年の願い「小泉首相にお願いしたい。他国に自由を与える前に、
日本国民に自由を与えてほしい」
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000472.html

[471] 1月18日
自衛隊のイラクへの派遣に反対する数学者の声明への賛同呼びかけ
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000471.html

[470] 1月18日
国立大学法人法凍結を求める首都圏ネットの国会要請行動
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000470.html

[469] 1月17日
都立四大学助手有志134名の共同声明 2004.1.15
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000469.html

[468] 1月17日
私戦予備罪で首相を刑事告発する運動の提案詳細(前田朗氏)
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000468.html

[467] 1月17日
自衛隊イラク出兵 に宮城県学者・文化人・法律家有志279名 緊急抗議声明
2004.1.16
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000467.html

━ AcNet Letter 49 【7】━━━━━━━━━━ 2004.01.21 ━━━━━━
補足:
自衛隊のイラクへの派遣に反対する数学者の声明 2004 年1月
http://www.edu.waseda.ac.jp/~hironaka/peace.html
────────────────────────────────
(1) 「声明」文
────────────────────────────────
小泉内閣は,イラクへの自衛隊派遣を決定し,すでに先遣隊員を派
遣しました.

武器を携えた自衛隊を準戦闘地域のイラクに派遣することは,日本
が,国際法に違反している米英のイラク攻撃と占領を,積極的に支
持し荷担することを意味します.また,イラクの民衆に銃口を向け
ることになるかもしれません.

これらのことは明らかに日本国憲法,とりわけ前文と第9条の理念
に反します.

我々数学に関わる者は,このような自衛隊の派遣に反対し,イラク
の復興支援は,イラクの人々の意向に基づき国連の枠組みでなされ
るべきものと考え,ここに声明を発表し,この声を拡げたいと考え
ます.
────────────────────────────────
(2) 賛同署名の呼びかけ人
────────────────────────────────
(略)
────────────────────────────────
(3) 賛同署名の方法(匿名もありです)
────────────────────────────────
(3-1) Email の場合は  佐藤文広(立教大学)<sato@rkmath.rikkyo.ac.jp>

         宛てで、次の書式にしていただけるとありがたいです。

         Email の件名: sign up
             本文: 名前(所属) ふりがな

            (例) 佐分利 豊(千葉短期大学)さぶり ゆたか

(3-2) Fax の場合は   安藤 豊 (元東京水産大学)Tel/Fax: 046-846-3522

         宛てで、「声明賛同」 と記した上で、
             「名前(所属) ふりがな」 をお伝えください。

(3-3) 呼びかけ人宛てに賛同の意を伝えていただいても結構です。

   その際も 「名前(所属) ふりがな」 の3項目をお伝えください。

(3-4) 匿名を希望される方は、その旨をお申し出ください。

(3-5) 署名用紙

   署名用紙は任意でお作りいただいてもけっこうですが、本 email に
   一太郎ファイルとして作ったものを添付しました。
   他に、以下から署名用紙の pdf ファイルと dvi ファイルを読み込む
   ことができます:
  http://www.edu.waseda.ac.jp/~hironaka/peace.html


(3-6) 数学関係者以外の賛同署名

   数学関係者以外の署名も受付けます。
   その場合は、専門なども明記いただけますようお願いいたします。

────────────────────────────────
(4) 賛同署名の期間
────────────────────────────────
  署名のしめきりは1月31日です。

────────────────────────────────
(5) 集会とデモ
────────────────────────────────
  賛同署名とともに、「自衛隊のイラクへの派遣に反対する集会」とデモを
  行います。

(5-1) 日 時: 2月1日(日)13:00〜15:30
   場 所: 大学生協渋谷会館
       Tel:03-3486-5293
       JR 原宿駅から徒歩10分
       JR 渋谷駅から徒歩13分
       地下鉄明治神宮前駅から徒歩7分
http://homepage1.nifty.com/ticc/ticc/shibuya_map/shibuya_map.html

(5-2) メッセージの募集

  集会参加者は、その場で意見を述べあうことができるのですが、参加でき
  ない方にはそのような機会がありません。
  そこで、今回は、事前に、参加できない方のメッセージも募ることにしま
  した。

  メッセージの送り先:  佐分利 豊(千葉短大)
             Email: saburi@cds.ne.jp
             Tel/Fax: 045-625-2302
             〒232-0848 横浜市中区鷺山 106-1B

  メッセージを email で送ることができないという場合でも、
  できれば Windows の上で読むことのできる file をお送りいただけるとあ
  りがたいです。

────────────────────────────────
(6) mathfp にご参加を
────────────────────────────────
  日本社会における平和と戦争をめぐるせめぎ合いがクリティカルな様相を強
  めている中、数学者の平和運動のための mailing list "mathfp" にご参加
  ください。
  参加費は無料です。
  参加の申し込みは下記まで:

  佐分利 豊 <saburi@cds.ne.jp>

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編集発行人:辻下 徹 admin@letter.ac-net.org
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