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新首都圏ネットワーク


毎日教育メール 2004年1月16日付

福岡の県立3大学は「それぞれ法人化が適当」 検討委提言


 福岡県立3大学の独立行政法人化について外部の検討委員会(座長、杉岡洋
一・九州労災病院長)は13日、「速やかに大学ごとに法人化するのが適当」
とする提言をまとめた。公開して県民の意見を求めたうえで、2月に麻生渡知
事に提出する。早ければ2006年度にも3大学が法人化する見通し。

 対象は、九州歯科大(北九州市小倉北区)▽福岡女子大(福岡市東区)▽県
立大(田川市)の3大学。昨年5月、予算執行などの状況を公認会計士がチェッ
クする包括外部監査で独立行政法人化が提言され、7月から検討委員会で法人
化の是非を協議していた。

 提言では3大学の教育や研究内容に目立った特徴がないことなどから、現在
の形態での経営には問題があると指摘。独立法人化により、県から交付金を受
けた大学は自主的に柔軟な大学運営が可能▽教職員が非公務員となって弾力的
な人事、給与システムが可能――などと大学改革には法人化が有効と結論付け
た。

 また3大学が地理的に離れていることや教育、研究分野が大きく違うため、
経営を統一する1法人化ではなくそれぞれを法人化する3法人が適当とし、3
大学が小規模であるため意思決定のスピードを考えると、学長とは別に経営面
の責任者として置くことができる「理事長」は同一人物が適当とした。