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新首都圏ネットワーク

全学および部局の管理運営と学長選考方法の決め方について

高等教育フォーラムの皆様

 東北大学職員組合教文部の川端です。東北大学職員組合が、部局の管理
運営についての当局文書について意見表明を行いましたのでご紹介します。

「部局の運営に関する『法人化推進本部第一部会報告(案)』に対する意見表
明」
http://ha5.seikyou.ne.jp/home/touhokudai-syokuso/docs04/ik040107.html
1 職員組合からの意見聴取について
2 各部局の「自己収入確保の責任」の内容について
3 各部局の運営原則について
4 部局長の選考について
5 部局の人件費について
6 教務職員について
7 法人化後の教員任期制について
9 教員の職階制度について

 先日ご紹介した、全学の管理運営制度に関する意見表明と合わせて
ご覧いただければ幸いです。

「『法人化後の大学運営及び移行に関する基本的考え方について』に対する意
見表明」
http://ha5.seikyou.ne.jp/home/touhokudai-syokuso/docs03/ik031225.html
1 評議会での取扱いについて
2 経営協議会委員の人選について
3 教育研究評議会の審議事項について
4 総長選考方法の決定について
5 部局長の選考について

 なお、学長選考方法について、東北大学当局は「法人法により、学長選考会議
が選考方法を決める」と理解しています。私たちはこれは拡大解釈ではないかと
考えていたのですが、衆議院の会議録を調べたところ、そうではないようです。
衆議院文部科学委員会2003年4月16日議事録の中に次のようにありました。

「○遠藤政府参考人 これまでの国立大学の選考の仕組みでございますが、
制度上、学内の教員組織の代表者のみで構成されております評議会で選考を
行うということになっておりまして、具体的な選考方法といたしましては、多くの
大学で教員による投票で学長の選考が行われてきたという実態があったわけ
でございます。
 今回、法人化後でございますけれども、学内者のみで学長選考を行っていた
方式を改めまして、経営協議会の学外委員の代表者と教育研究評議会の学
内の代表者が同じ人数で構成されます学長選考会議におきまして、学長選
考の基準や手続を定めるとともに、具体の候補者の選考を行うという方式を導
入することとしてございます。
 この新しい方式によりまして、外の方の知見も入れながら、従来の学長選考
の見直しを進めるとともに、経営面の手腕を十分見きわめながら、広く学内外
から学長にふさわしい人を学長選考会議が責任を持って選考するということに
なるものと考えております。」

 つまり政府解釈では、学長選考会議が選考基準も定め、選考も行うという
ことになっているようです。私たちが不勉強でした。

 しかし、いずれにしても法人化前に評議会で選挙規程を準備することはでき
るでしょうし、学長選考会議が不公正な選挙をしないように両審議機関で選考
規程をチェックすることは、学内措置として可能でしょう。この主張は維持したい
と思っています。

川端 望