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新首都圏ネットワーク


毎日教育メール 2004年1月9日付

 福島県立医大と会津大が06年度から独立法人化

 福島県は5日、県立医大と会津大の県立大2校を県から切り離し、それぞれ
2006年度から独立行政法人に移行すると発表した。月内に副知事を本部長
とする推進本部を設置し準備作業に着手する。県医大は付属病院と、会津大は
会津短大とともに法人化する。独法化により人事、予算面で運営の自立性が高
まり、産学連携など教育研究の高度化も期待される。

 大学独法化は、産学連携による新産業創出や、国際競争時代にたえうる人材
育成といった社会の要請に応える大学づくりを目指しスタートした。独立経営
体としての意識を高めることで、企業からの研究助成金を獲得できる産学連携
への動きを促進するほか、民間的経営手法の導入や評価を明確化させる効果も
ある。また県職員と別建ての給与体系を組むことも可能で、報酬による教員個
人の業績評価もしやすくなる。

 国立大は今年4月から全国一律の独法化が決まっているが、公立大は設置者
である県などの個別判断に任されていた。県は昨年4月に独法化を視野に入れ
た制度検討会議を設置し、12月に「地方独立法人法に基づく独法化が有効」
との報告書をまとめていた。