トップへ戻る   以前の記事は、こちらの更新記事履歴
新首都圏ネットワーク


不合格者に敗者復活制度 今春開校の国際教養大


共同通信ニュース速報

 今春、秋田県雄和町に開校する県立国際教養大が、入試に不合格
でも強く入学を希望する学生を履修生として募集することが分かっ
た。学長となる中嶋嶺雄元東京外語大学長が五日、東京都内で記者
会見して明らかにした。
 履修生として一年間授業を受け、成績優秀者は二年次から正規学
生に“昇格”できる敗者復活制度。「入学は難しいが卒業は簡単」
とされる日本の大学入試の在り方に一石を投じる試みで、文部科学
省は「過去に聞いたことがない」としている。
 募集するのは定員とは別枠で約十人。不合格者のうち、成績上位
者で入学を強く希望する学生を対象とする。
 公立大として初の独立行政法人となる国際教養大は、すべての授
業を英語で行うほか、一年間の留学を義務付けているのが特徴。
 国際教養学部に国際の政治や文化を学ぶ「グローバル・ビジネス
」「グローバル・スタディズ」の二課程を設置し、定員は計百人。
米国や中国から約五十人の留学生受け入れも決めている。
 中嶋学長は「卒業時に英語で仕事ができる人材を育成したい」と
抱負を語った。
(了)
[2004-01-05-20:42]