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新首都圏ネットワーク


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Academia e-Network Letter No 43 (2003.12.21 Sun)
http://letter.ac-net.org/03/12/21-43.php

━┫AcNet Letter 43 目次┣━━━━━━━━━ 2003.12.21 ━━━━

【1】京大再任拒否事件に関する京都地裁への要望書についての報告
要望書提出者代表  京都大学名誉教授  村上 陽太郎 
http://poll.ac-net.org/2/shiryou/murakami.html

【2】横浜市立大学名誉教授・教授等有志の会 記者会見12/18 解説
伊豆利彦氏
http://homepage2.nifty.com/tizu/daigaku/kisyakaiken.htm
¶横浜市大の推薦入学希望者が激減し、教員の転出が増加して
いるという証言がある。

【3】首都圏ネット:国立大学長懇談会12/18の概要(速報)
http://www.shutoken-net.jp/web031219_3jimukyoku.html

 【3-1】国立大学法人運営費交付金削減問題の結論は1月に
   http://ac-net.org/dgh/blog/archives/000371.html

【4】国立大学法人評価委員会 総会(第1回2003.10.31)議事録 より
http://ac-net.org/dgh/blog/archives/000378.html
  http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kokuritu/gijiroku/001/03110501.htm

¶試行錯誤で評価法を模索するという驚くべき委員長発言があ
る。
¶各大学の出した素案は、国立大学法人自身の素案ではな
い、という文部科学省のコメントがある。つまり、4月以降に
新しい役員会が作成するものが正式の素案となる。

 【4-1】国立大評価委が数値目標の記載を求める、と読売が報道
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20031219i401.htm

【5】2004年3月20日 創刊予定 DAYS JAPAN 責任編集:広河隆一氏
ーー世界を視る、権力を監視する写真中心の雑誌 予約講読受付中
http://www.hiropress.net/daysjapan/appeal.html

¶年間予約購読者数の目標3000で、現在1,285人

 【5-1】国立大学の独法化を煽ったジャーナリズム
 早稲田大学広報誌『月刊Campus Now』2003年10月号 Trend Eye
 国立大学法人とジャーナリスト(駿)
http://www.shutoken-net.jp/web031218_1waseda.html

¶「・・・国立大学の独立行政法人化をめぐる報道がそれに近
い。研究者がやるような精緻な調査をしたわけではないが、独
立行政法人化にはほとんどのマスメディアが早くから賛成して
いた。」

【6】北海道新聞2003.12.16 夕刊 世界文学・文化アラカルト
  ■イスラエル、パレスチナ 岡真理(現代アラブ文学者)(*)
  『「閉じた共同性」の醜悪さ』より
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000365.html
(*) http://www007.upp.so-net.ne.jp/catholic/katsura/oka.htm


【7】「砂漠地帯に宿営する自衛隊員の被ばくは避けられない」
北海道新聞2003.12.20 フリージャーナリスト綿井健陽さんに聞く
「派遣地サマワの現状はーー劣化ウラン弾対策必要」
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000377.html

  ¶「サマワ周辺は砂漠で、放射能で汚染された砂の粉じんを吸入
  してしまうため、特に白血病などの発症が多い」という指摘。

綿井健陽氏のサイト:http://www1.odn.ne.jp/watai/
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━ AcNet Letter 43 【1】━━━━━━━━━━ 2003.12.21 ━━━━━━

京大再任拒否事件に関する京都地裁への要望書についての報告
要望書提出者代表  京都大学名誉教授  村上 陽太郎 
http://poll.ac-net.org/2/shiryou/murakami.html
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皆様方

この度は、京都地方裁判所に対する要望書にご署名を賜り、まこと
にありがとうございました。短期間にもかかわらず署名の数は50
0を越え、46通に及ぶ正義感溢れるメッセージを頂戴いたしまし
た。

お陰さまで、12月16日の公判において京都地方裁判所は、次回の公
判での原告尋問(60分間)を認めてくれました。次回の公判は平成
16年2月18日(水)に開催され、任期制への同意の瑕疵を争点とす
る論争が行われる事になっています。法的に看過し得ない多くの重
大な問題点があり、その事実関係について争われることになります。

大学の自治と学問の自由の崩壊を防ぐために、社会正義のために、
そして日本の将来のために、井上 一知教授の勝利を強く信じて支
援していきたいと思います。皆様方におかれましては、今後ともに、
井上 一知教授への暖かいご理解とご支援を賜ります様なにとぞよ
ろしくお願い申し上げます。

皆様方のご健康と益々のご活躍をお祈りいたします。
ありがとうございました。

   要望書提出者代表  京都大学名誉教授  村上 陽太郎 

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大学界有志の所属する大学等
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京都大学(16名),東北大学(11名),名古屋工業大学(10名),北海道
大学(10名),琉球大学(8名),九州大学(8名),神戸大学(7名),広
島大学(7名),名古屋大学(7 名),富山大学(6名),高知大学(6名),
金沢大学(5名),大阪大学(5名),岐阜大学(5名),京都府立医科大
学(5名),北九州市立大学(5名),岡山大学(5名),弘前大学(4名),
新潟大学(4名),群馬大学(4名),東京大学(4名),名古屋市立大学
(3 名),三重大学(3名),香川大学(3名),横浜国立大学(3名),横
浜市立大学(3 名),佐賀大学(3名),千葉大学(3名),鹿児島大学(3
名),東京芸術大学(2名),追手門学院大学(2名),長崎大学(2名),
山形大学(2名),山口大学(2名),東京農工大学(2名),聖マリアン
ナ医科大学(2名),静岡大学(2名),熊本大学(2名),小樽商科大学
(2名),大阪市立大学(2名),北海道教育大学(2名),京都教育大学
(2 名),東京海洋大学(2名),日本大学(2名),東京都立大学(2名),
東京工業大学(2 名),大阪教育大学(2名),奈良女子大学(1名),宮
崎大学(1名),姫路工業大学(1 名),(1名),北里大学(1名),大分
大学(1名),立命館大学(1名),室蘭工業大学(1名),北海学園大学
(1名),慶應義塾大学(1名),西九州大学(1名),福島県立医科大学
(1名),福井大学(1名),桃山学院大学(1名),東邦大学(1名),滋賀
医科大学(1名),岩手大学(1名),お茶の水女子大学(1名),愛知大
学(1名),九州工業大学(1名),京都府立大学(1名),京都工芸繊維
大学(1名),奈良県立大学(1名),鳴門教育大学(1名),千葉短期大
学(1名),東京水産大学(1名),文教大学(1名),奈良教育大学(1名),
鳥取大学(1名),大阪経済法科大学(1名),武蔵工業大学(1 名),東
京女子医科大学(1名),政策研究大学院大学(1名),帝塚山大学(1名),
鈴鹿医療科学大学(1名),東京学芸大学(1名),南山大学(1名),三
重短期大学(1 名),筑波大学(1名),昭和大学(1名),東京医科歯科
大学(1名)

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【3-1】国立大学法人運営費交付金削減問題の結論は1月に
共同通信 12月18日(木)18時57分 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031218-00000255-kyodo-soci
コメント http://ac-net.org/dgh/blog/archives/000371.html
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#(国立大学法人の運営費交付金を毎年2%削減(約200億円の
削減ーー国立大学生数50万で割れば、毎年約4万円学費値上げ)
する財務省の方針について、文科省が国立大学長を説得する会議だっ
たが、結論は1月に延期。国立大学協会は12月12日の臨時総会
(*1)で、運営費交付金削減ルールに対しては「全国立大学長辞任」
でもって抗議する趣旨の決意(*2)を表明している。

 しかし、20年以上前から着実に進められている高等教育費受益
者負担政策が続く限り、国立大学教職員が公務員であったために存
在していた「法的歯止め」が非公務員化によって消滅した以上、運
営費交付金削減、すなわち学費値上げ、が加速することは不可避で
ある。それを阻止しようというのであれば、国民的支持があるとは
思えない「高等教育費受益者負担政策」そのものを批判しなければ
ならないのではないか。)

(*1) http://www.shutoken-net.jp/web031211_10jimukyoku.html
(*2)http://www.shutoken-net.jp/web031208_7kokudaikyo.html

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【4-1】国立大評価委が数値目標の記載を求める、と読売が報道
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20031219i401.htm
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#(第二回国立大学評価委員会(12/18)は、国立大学の中期計画
に具体的な数値目標を入れることを国立大学に求める方針を決めた
と、読売新聞は2003/12/19 に報じた。これは読売社員である勝方
信一委員からの情報であろう(議事録も確定せず、記者会見もない
段階で、守秘義務というものはないのであろうか。)しかし、国立
大学に関しては、読売新聞社は4年前から期待と事実とを混同して
報道してきており(*)、意図的であれば情報操作を行っているわけ
だし、意図的でないとすればジャーナリズムなどを担う資格などな
い。

(*) 「読売新聞はいつまで情報操作を続けるのか?」2003.7.29
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000044.html

もちろん、この報道内容が本当である可能性は高い。多くの国立大
学長は、数値目標を「中期目標・中期計画素案」に入れなかったと
言って学内を説得していたようだが、理研や学振などの「学術的」
独立行政法人ですら数値目標を明確に記載するとを強制されたので
ある。総務省が国立大学法人だけを特別扱いする可能性はない。し
かし、文部科学省が主導している国立大学評価委員会自身が数値目
標の記載を要求することにしたという読売報道が正しいとすれば、
国立大学社会は文部科学省に、また騙された、ということになるで
あろう。)

━ AcNet Letter 43 【5】━━━━━━━━━━ 2003.12.21 ━━━━━━

2004年3月20日 創刊予定 DAYS JAPAN 責任編集:広河隆一氏
ーー世界を視る、権力を監視する写真中心の雑誌 予約講読受付中
http://www.hiropress.net/daysjapan/appeal.html 
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#(企画発表から 46 日目の12月12日現在 年間予約購読者 1,285人
(募金770万円 資金 1000万円))

「世界を視る、権力を監視する写真中心の雑誌創刊準備中!!

9・11 事件の後、人々の間でメディア不信が広がっています。
私たちが知らなければならなかった情報の多くが、私たちの元には
届きませんでした。
メディアの流した情報が、戦争への道を促した場合もありました。
時代は危険な方向に突き進んでいます。
メディアを私たちの手に取り戻しませんか。
私たちがどの方向に向かっているかを知るためにも、私たちは世界
で何が起きているかを知る必要があります。
そこで次のような雑誌の発刊を考えました。・・・・・」
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国立大学独立行政法人化の諸問題ブログ:メディアの情報操作
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/cat_acieoaai.html


━ AcNet Letter 43 【6】━━━━━━━━━━ 2003.12.21 ━━━━━━

北海道新聞2003.12.16 夕刊 世界文学・文化アラカルト
■イスラエル、パレスチナ 岡真理(現代アラブ文学者)(*)
『「閉じた共同性」の醜悪さ』より
(*)http://www007.upp.so-net.ne.jp/catholic/katsura/oka.htm
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(抜粋)

映画「プロミス」(*)を観た。・・・・・・すぐ傍らで、自分
たちが踏みにじっている者が、痛みを湛えたまなざしで自分た
ちと見つめていることに一片の痛痒も感じることなく、歓喜に
酔い痴れる者たち。その内向きに閉じた共同性の醜悪さを映像
は訴える。・・・・・・
(*) http://www.uplink.co.jp/film/promises/
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国立大学独立行政法人の諸問題ブログ:荒廃の諸相
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/cat_ocnioae.html


━ AcNet Letter 43 【7】━━━━━━━━━━ 2003.12.21 ━━━━━━
「砂漠地帯に宿営する自衛隊員の被ばくは避けられない」
北海道新聞2003.12.20 フリージャーナリスト綿井健陽さんに聞く
「派遣地サマワの現状はーー劣化ウラン弾対策必要」
http://www.ac-net.org/dgh/blog/archives/000377.html
綿井健陽氏のサイト:http://www1.odn.ne.jp/watai/
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・・・・・

ーー自衛隊の危険は少ないでしょうか。

「自衛隊が行くことで、逆に治安が悪化する恐れが十分ありま
す。・・・・・万一、市民を負傷させたりすれば、日本への好
意が一気に敵意へと変わるのではないか。自衛隊が復興事業に
携わるとしても、市民には軍隊としての威圧感を与えてしま
う。・・・・・」

ーーサマワは劣化ウラン弾の汚染も指摘されています。

「病院の話では、湾岸戦争時の劣化ウラン弾が原因とみられる
白血病の患者が急増しているようです。サマワ周辺は砂漠で、
放射能で汚染された砂の粉じんを吸入してしまうため、特に白
血病などの発症が多いと言います。自衛隊は砂漠地帯に宿営す
るようですし、滞在も三ヶ月程度と長く、隊員の被ばくは避け
られないのではないか。日本政府は劣化ウラン弾による健康被
害を否定していますが、対策が必要でしょう。」
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【信濃毎日新聞 2003年12月16日 朝刊掲載記事】
フセイン元大統領拘束 綿井健陽氏に聞く 抵抗運動激化の可能性
<http://www1.odn.ne.jp/watai/031218.htm

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編集発行人:辻下 徹 admin@letter.ac-net.org
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#( )の中は編集人コメント、「・・・・・」は編集時省略部分
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