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国立大評価委、大学側の法人化後計画に“赤点”


読売新聞ニュース速報

 法人化を控える国立大89校が文部科学相に提出した中期目標・計画素案につ
 いて、国立大学法人評価委員会(野依良治委員長)は18日、具体的な数値目
 標を入れるなど、各校に再検討を求める方針を固めた。各校の「公約」に落第
 点が付いた形で、国立大関係者にショックを与えそうだ。

 中期目標と計画は、6年分の教育や研究、経営面などの目標と実施方策。各大
 学が作る原案をもとに文科相が定める。この達成度を同評価委が審査して、予
 算配分に反映させる。

 各校は今秋に原案の素案を提出したが、「妥当な成績評価方法の確立を目指す」
 などの抽象的な記述が多く、数値目標はわずかだった。大学の自主性尊重のた
 め、文科相は法令上や財政上の問題点など、最小限の修正しかできないが、同
 評価委は、「学生サービスの質向上」「事務の効率化」などに、具体的目標が
 必要との意見で一致。文科相を通じて、再検討を促す方針。

[2003-12-19-03:03]