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『毎日新聞』神奈川版 2003年12月18日付 孫福弘・慶大教授、横浜市立大初代理事長に就任へ―横浜市 横浜市は17日、05年4月に独立行政法人化される予定の横浜市立大の理 事長に慶応大総合政策学部教授の孫福弘(まごふくひろむ)氏を登用すること を決めた。同日の記者会見で中田宏市長が発表した。孫福氏は、初の理事長と して市立大の経営を担当することになる。 孫福氏は三重県出身で63歳。慶応大卒業後、学校法人慶応義塾の職員にな り、秘書課長や同大湘南藤沢キャンパス事務長、人事部長などを歴任。01年 7月に同大教授に就任した。専門は大学経営論や大学改革論など。 市立大の理事長就任は05年4月になる見通しだが、来年1月に同大改革推 進本部(本部長・前田正子副市長)の顧問になり、予算案など同大法人化関連 議案の市議会での議決を待って、同4月に最高経営責任者になる予定だ。 同大は02年度末現在で1104億円の累積負債を抱えており、一般会計か らの繰入金は年間240億円に上っている。厳しい財政状況を受け、中田市長 から大学改革案を求められていた。同大は今年10月に、05年度からの独立 行政法人化▽商学・国際文化学・理学3学部の統合▽教員給与への年俸制導入― などを柱にした改革案を提出。同市も改革案を大筋で容認している。 孫福氏は中田市長の会見に同席し、「大学の方がたとともに横浜の未来を開 くような大学を作っていきたい」と抱負を語った。【渡辺創】 |