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9年ぶり教員就職50%台 国立大の教育系で改善


共同通信ニュース速報

 国立の教員養成大学・学部を今春卒業した学生のうち、小中高校
などの教員に就職した人は前年比7・2ポイント増の52・2%と
、四年連続で上昇したことが十七日、文部科学省の調査で分かった

 教員就職率が50%を超えたのは九年ぶりで、正式採用者も4・
6ポイント増の22・0%だった。
 改善した理由として文科省は@少子化で教員養成課程の入学定員
を減らしているA少人数教育の推進や、児童急増期に大量採用した
教員が定年退職期を迎えていることから採用が増えた―とし、当面
この傾向は続くとみている。
 今春、国立の教員養成系を卒業したのは約一万千七百人で、約六
千百人が教員として就職。このうち正式採用は約二千六百人だった

 講師などの臨時採用は約三千五百人で全体の30・2%を占め、
依然として正式採用を上回っている。
 教員以外への就職は19・0%に当たる約二千二百人。残りの2
8・8%は大学院進学や未就職などだった。
 教員就職率が最も高いのは信州大で69・87%、次いで兵庫教
育大の69・86%、愛知教育大67・0%、北海道教育大63・
9%、福島大62・9%の順。
 低いのは富山大33・0%、岩手大36・3%、鳥取大38・5
%、弘前大・山梨大・山形大各38・8%など。
(了)
[2003-12-17-17:09]