トップへ戻る   以前の記事は、こちらの更新記事履歴
新首都圏ネットワーク


共同通信配信記事 2003年12月17日付

「辞表は新大学への抗議」
 都立大教授らが表明


 来年4月に開設される東京都立大法科大学院の教員に就任予定の都立大法学
部教授ら4人が辞表を提出し試験日程などが延期された問題で、教授らが17
日、辞職には都が進める新大学設立への抗議の意味があることを明らかにした。

 新大学は都立大など4大学を統合して2005年春開校予定。教員や学生有
志が17日、八王子市の都立大構内で開催した集会に4人のうち3人が出席。
欠席してメッセージを寄せた教授も含めて新大学計画を「石原知事のトップダ
ウンだ」などと批判し、都への不信感を表明した。

 4人のうち民法の石井美智子教授は「(現在の)大学の意見も聞かないで新
しい大学が押しつけられ、学問の自由や大学の自治が踏みにじられている」と
述べた。

 行政法の磯部力教授は「都立大が自主的に進めてきた改革とは全然違う改革
が進行していることを(辞表提出で)身をもって示すことに意味がある」と説
明した。