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新首都圏ネットワーク


『朝日新聞』武蔵野版 2003年12月17日付

 トップダウンに抗議 都新大学で教員ら会見


 都立の4大学を廃止して05年春に新大学をつくる計画をめぐり、都立大(八王
子市)の教員や学生らでつくる「開かれた大学改革を求める会」(会長=西川
直子・人文学部教授)が16日、都庁で記者会見し、都のトップダウンの進め方
に改めて抗議した。

 会見で、教授の一人は「開かれた協議をしているとスケジュールが間に合わ
なくなるから、都は情報を外に漏らさないようにしている。教員、学生とも何
も分からない状況で、都はたずねてもまともに答えない」などと指摘。大学院
生の一人は「全国の大学院から選び抜いて進学したのに、体制が変わってしまっ
たら博士号が取れるかどうか危うい。人生設計が狂ってしまう」と訴えた。

 同会は今後も都に対し、新大学計画の議論への教員、学生の参加や情報公開
を求めていくとしている。