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新首都圏ネットワーク


Yomiuri On-Line 2003年12月11日付

国立大学学生納付金の引き上げ提案...財務省、文科省に


 来年4月から法人化される国立大学の学生納付金(授業料や入学金)につい
て、財務省が自動的にアップさせていく仕組みを文部科学省に提案していたこ
とが11日、明らかになった。

 財務省は各大学に配分する予算(運営費交付金)を年々減らす方針を示して
おり、これを補うことが目的だが、文科省は「受け入れられない」と反発して
いる。

 各国立大は法人化後、独自に授業料や入学金を設定できるようになる。文科
省は、現行の授業料52万800円と入学金28万2000円を標準額として、
これを最大10%まで上回ることを認めている。

 これに対し、財務省は、これまで隔年で交互に値上げされてきた授業料と入
学金を、今後も同様で改定するルールを設けることや、毎年何%という目標の
係数を設けて学生納付金を引き上げるよう提案している。

 同日、開かれた国立大学協会の臨時総会では、「大学の自主性を奪うもので、
法人化の趣旨に反する」などの強い反対の声が出された。