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■山大教育学部問題 山形新聞 2003年12月10日 山大教育学部存続問題、11日に三者懇談会 南東北3国立大の再編協議に端を発した山形大教育学部の存続問題で、同大は9日、県と 山形市を交えた三者で、新たな教員養成課程の在り方を話し合う「山形県の教員養成に関 する懇談会」の第7回会合を11日、山形市内で開くと発表した。中学校教員を養成する課 程をどう位置付けるかが焦点で、学部の必要性を訴えてきた高橋和雄知事らが納得する仕 組みが提示されるかどうかに注目が集まる。 前回までの協議で、県側は小学校と同様に中学校の教員も計画的に養成するよう強く主 張。その後の学内調整がやや難航し、三者懇は約半年ぶりの再開となる。 教育学部内では現在、「地域への貢献」に主眼を置き、教員養成を柱に据えた3学科構 成の新学部案が浮上しており、当日はその内容が公式の場としては初めて明らかにされる 見込み。 小学校教員について大学側は、教育学部独自の流れをくむ「A学科」で養成する方針。 小学校の入学定員は50―60人と想定しており、中学校教員も同様に定員枠を明示できるか どうかがポイントになりそうだ。 中学校教員の養成システムで三者が合意した場合、複雑な経過をたどってきた三者懇は 、一気に収束へと向かう可能性もある。 一方、学部卒の元教員らで構成する山形大教育学部を存続・支援する会(鈴木栄三会長 )は10日午前、河村建夫文部科学相に対し、学部と教員養成課程の存続を求める陳情書を 提出する予定。 2003年12月10日 |