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毎日教育メール 2003年11月26日付 【大学】「任期制」「年俸制」導入へ 新都立大 東京都は、2005年4月開設予定の新都立大学の教員に、「任期制」と 「年俸制」を導入することを決めた。終身雇用制を抜本的に見直すもので、全 国初の取り組み。さらに、「主従関係」をなくすとして、助教授、講師を「准 教授」にして教授とほぼ同等にする。都は、旧制度にこだわる教員は給料を固 定し、昇任を不可とする“冷遇”措置を取る方針で、組合側は反発している。 新大学では、昇任しないで滞留する人も多い助手を廃止し、「研究員」とし て研究に専念させる。また、現在は教員のすべてが63歳定年だが、研究員は 任期を3年(2年まで延長可)とし、審査に合格すれば准教授になる。准教授 は任期5年で再任は1回のみ。10年以内に教授にならない場合は退職となる。 教授も含め、学外からの公募も行う。教授の任期は5年だが、実績が評価され れば、任期のない「主任教授」(65歳定年)に昇任できる。 年俸のうち、基本給は5割だけで、授業などの職務給が3割、研究上の業績 などを評価した業績給を2割とする。 これに対し、都立大・短大教職員組合の小林喜平書記長は「労働条件の一方 的な変更であり、教員が使い捨てにされる環境では、教育・研究に専念できな い」と反発している。 |