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Nikkei Net 2003年11月18日付 法人化後の東大、三井住友銀を指定金融機関に 東大は18日、法人化後の指定金融機関を三井住友銀行に決めたと発表した。 国立大学はこれまで国の機関だったため、民間の金融機関を代理店として日銀 と資金をやり取りしていたが、法人化後は指定金融機関と直接取引することに なる。文部科学省によると、国立大が法人化後の指定金融機関を対外的に発表 したのは東大が初めて。 法人化後の国立大は経営面でも効率的な運営が求められ、指定金融機関に対 しても振込手数料といった各種サービスのコスト削減などを要求するとみられ る。一方、国立大学法人等の歳出・歳入は文科省の来年度予算の概算要求ベー スで2兆4807億円。金融機関側は新たな“市場”として位置づけており、大学 を取引先にしようと獲得競争が激化している。 東大は格付けや自己資本比率などの財務体質が健全かどうかや、付属病院の 収納業務の代行を低コストでできるかどうか、短期の資金運用で有利な利率を 提案できるかどうかなどの選定基準を提示。金融機関にプレゼンテーションや 資料提出をさせたという。 |