トップへ戻る   以前の記事は、こちらの更新記事履歴
新首都圏ネットワーク


毎日教育メール 2003年11月17日付

新都立大構想に学生の86.5%反対


 東京都が進めている新都立大学構想(2005年春開設予定)について、現
在の都立大在学生らが学生アンケートを実施し、中間集計結果をまとめて大学
管理本部に提出した。回答した学生の86・5%が新大学構想に反対し、82
%は「(設置者である都側からの)情報がない」ことを問題だと考えているこ
とが分かった。

 アンケートは学生自治会が1、2年生(計2315人)を中心に配布し、9
日までに1218人から回収。これに3年以上の49人分を加えた1267人
分について中間集計。

 この結果、新大学構想について魅力的だと思うものは「単位バンク」が24
%、「学部再編」や「東京塾」が各3%で、「魅力なし」が68%に上った。
問題点については、複数回答で「少人数教育の縮小」(72%)や「トップダ
ウン」(68%)と回答した学生も多数を占めた。

 また、構想に都立大生の声がどの程度反映されているかを問うたところ、8
7%が「全くされていない」と答えた。在学生の学習環境保障についても77
%が「不安がある」と回答し、改革案の総合的な賛否では「賛成」は8・1%
に過ぎなかった。夜間受講生自治会執行委員会の内田洋介委員長は「アンケー
ト結果を受け、大学管理本部に在学生の声を聞くよう訴えていきたい」と話し
ている。