トップへ戻る   以前の記事は、こちらの更新記事履歴
新首都圏ネットワーク

病院からの寄付はわいろ 東北大医学部教授13人を収賄で告発


NHKニュース速報

 東北大学医学部の教授が医師を派遣していた岩手県の公立病院から指導委託費
 などの名目で寄付を受けとっていたのは、わいろにあたるとして、仙台と岩手
 の市民オンブズマンが、学長や医学部長をはじめ教授十三人を収賄の疑いで検
 察庁に告発状を提出しました。

 市民オンブズマンによりますと、東北大学医学部では、十三人の教授が教育指
 導の一環として医師を岩手県釜石市の釜石市民病院に派遣しています。

 その一方で、病院からは指導委託費などの名目でそれぞれが寄付を受け取って
 いました。

 金額は昨年度までの四年間に合わせて二千三百万円以上にのぼっています。

 これについて市民オンブズマンは、医師派遣の権限を持つ教授がその見返りで
 あることを知りながら寄付を受け取っていたもので、わいろにあたるとして、
 学長や医学部長をはじめとした十三人の教授を収賄の疑いで仙台地方検察庁に
 告発状を提出しました。

 記者会見したオンブズマンは、「通常の社会では考えられないことが東北大医
 学部では長年続いてきた。慢性的な医師不足に悩む過疎地の病院の弱みにつけ
 込んだ悪質な犯行で、厳しく責任を問われるべきだ」と話しました。

[2003-10-29-19:23]