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必修科目を廃止、飛び級も認める…都立新大学


読売新聞ニュース速報

 東京都が2005年春に開校を予定している都立新大学の全体像が、25日わ
 かった。英語などの必修科目を原則廃止し、学年ごとの科目の履修制限も撤廃
 して飛び級を認めるなど、学生に選択の自由を大幅に認めているのが特徴。初
 年度は1510人の学生を募集する。今後、設置科目の詳細を決め、来月にも
 文部科学省に事前申請を行う。

 新大学は、「都市教養」「都市環境」「システムデザイン」「保健福祉(仮称)
 」の4学部で構成し、「国際文化」「建築都市」「都市基盤環境」「航空宇宙
 システム工学」など計26コースが設置される。

 現在、多くの大学では、一般教養として語学や体育などが必修科目となり、専
 門課程でもそれぞれの必修科目が定められている。

 新大学は、コースごとに履修科目のモデルを設定するが、学生は必ずしも従う
 必要はなく、各自の将来設計に応じて科目の選択が可能になる。このため、他
 学部や他大学の科目でも、学内に設置する「カリキュラム評価委員会」が認め
 れば、単位として認められる。

 都大学管理本部では「固定的なカリキュラムでは、これからの学生のニーズに
 対応できないと判断した」としている。

 さらに、学年ごとの履修科目の制限を撤廃することで、3年で卒業したり、休
 学や留学などを挟み、各自のペースで学んだりすることも可能になる。

 ◆都立新大学=東京都立大、科学技術大、保健科学大、都立短大の都立4大学
 を統合し、独立行政法人として新設する総合大学。学長とは別に、経営と分離
 するために理事長が置かれる。名称は、一般公募案などを参考に、来月中に決
 定される。

[2003-10-25-14:33]