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大検制度の見直しを諮問 就職や資格試験にも拡大へ


共同通信ニュース速報

 河村建夫文部科学相は七日、大学入学資格検定(大検)について
、これまでの大学受験に対応する資格認定試験から、高卒を要件に
している就職や資格試験にも利用できるよう制度の見直しを求め、
中教審に諮問した。
 文科省は、新たな名称や試験科目の在り方などに関し本年度中に
答申を得て、二○○五年度から新制度をスタートさせる考えだ。
 文科省は九月に大学受験資格を緩和。朝鮮学校卒業生や高校中退
者らは、各大学が個別審査で高卒と同等以上の学力があるかどうか
判断することになり、大検に合格しなくても大学を受験できること
になった。
 この結果、大検については「高卒程度の学力の認定試験」という
性格をより明確にして、就職や資格試験など広範囲に活用できるよ
う位置付けを変更する必要があると判断した。
 大検は九―十科目の試験が科され、○二年度は二回の試験で計約
三万人が出願した。しかし一九九八年度の調査では、高卒を要件と
した地方自治体の採用試験で、大検合格者の受験を認めていたのは
52%にとどまっていた。
(了)
[2003-10-07-12:31]