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32国立大が認定書交付 32校前向き 朝鮮学校生の受験資格 共同通信ニュース速報 文部科学省が大学受験資格を緩和したのを受け、国立大が来春入 試から朝鮮学校生の受験を認める動きが広がり、三日時点で全体の 39%に当たる三十二校が資格認定書を朝鮮学校生側に交付したこ とが、代理人の弁護士グループの調査で分かった。 正式決定ではないが「認定する方向」などと弁護士グループに連 絡し、前向きとみられる国立大も計三十二校に上っている。 四年制国立大は十月一日の十組二十大学の統合で八十三校になっ た。残りの十九校は連絡がなく、認定するかどうか不明という。 朝鮮学校生の受験資格は、ほぼ半数の公私立大が独自に認めてき たが、国立大は文科省の方針に沿ってこれまで認めてこなかった。 文科省は九月、大学入学資格検定(大検)合格が条件だった外国 人学校卒業生らの受験資格を緩和したが、朝鮮学校については「本 国の教育課程との関係確認が困難」として自動的には資格を認めず 、可否は各大学の個別審査に委ねた。 その結果、浜松医大の認定書が九月二十日に弁護士に届いたのを 皮切りに、認める国立大が相次いだ。東大や京大などは交付はまだ だが、認める方針を公表済み。 師岡康子弁護士は「国立大の認定が進むのは評価できるが、そも そも文科省が不合理な差別をせず、すべての外国人学校に平等に資 格を認めるべきだった。朝鮮学校生の不安定な状態は変わっていな い」としている。 (了) [2003-10-03-18:42] |