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新首都圏ネットワーク

『毎日新聞』神奈川版 2003年9月20日付

知事、外語短大見直しも 来月中に有識者で懇話会−−議会で


 松沢成文知事は19日の9月定例県議会で、県立外語短期大学(横浜市磯子
区)について「今後のあり方を抜本的に見直す必要がある」と述べ、存続の是
非を含めて検討する考えを明らかにした。10月中にも大学関係者など有識者
の意見を聴く懇話会を開く方針。勝又恒一郎議員(民主・刷新)の代表質問に
答えた。

 県学事振興課によると同大は68年、「貿易立県」としての神奈川の特性か
ら、外国語や貿易理論などを学ぶ大学として設立された。だが、一般入試によ
る県内の入学者の割合は、過去10年間で58%から25%まで減った。

 知事は▽県内入学者の減少▽校舎が建築後35年たち老朽化▽国際関係分野
の4年制大学が充実してきた、などと指摘し「今後のあり方を抜本的に検討す
べき時に来ている」と述べた。

 ◇公立校教員給与も

 松沢知事は、公立学校教員の給与について「能力、実績を的確に反映するこ
とが必要」と述べ、早期に見直す方針も明らかにした。

 県教職員課によると、現行の給料表では、県内の公立学校の一般教員は一律、
「2級」に区分されている。国立大学の法人化に伴い、来春以降、教員の給料
や手当は都道府県が条例で独自に決められるようになる。

 こうした背景を踏まえ知事は「一般教員の給料表が一つの級だけでよいのか」
と指摘し「実績を上げている教員をきちんと評価し、給与面でも処遇すること
が大切」と述べた。【川久保美紀】