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<国賠提訴>存在公文書を「不存在」で 東大病院元部長 毎日新聞ニュース速報 独立行政法人への移行を前に、国立大付属病院の合理化や効率化(マネジメン ト改革)を話し合う会議の議事録の開示を求めたところ、国側が「不存在」と 回答した議事録が実際には存在していたとして、東京大付属病院の柴田洋一元 輸血部長が16日、国に慰謝料など120万円の損害賠償を求め、東京地裁に 提訴した。 訴状によると、マネジメント改革に反対し病院を辞職した柴田元部長は今年1 月、文部科学相に「国立大学医学部付属病院長会議」のワーキンググループの 会議録や資料などを公開するよう求めた。同相は文科省が提出した資料以外は、 事務局を担当した九州大が作成した、として開示請求を九州大に移送。九大学 長は3月、「議事録がなく不開示」と回答したが、4月になって元部長に議事 録を郵送したという。 元部長側は九大を所管する国を訴えたが、文科省についても「議事録によると、 文科省の担当者は皮肉や脅しに近い発言で、目先の経営改善を進める一方、医 療水準を低下させる案を作り上げようとした。『うっかり見つからなかった』 のではなく経緯を知られたくない国が意図的に隠ぺいした」と主張している。 この問題で文科省は、民主党議員への政府答弁書や、ジャーナリストの桜井よ しこさんの取材に「記録が存在しない」と回答した。しかし桜井さんが週刊誌 で議事録の内容を紹介した後の5月、答弁が虚偽だったことを認め、事務次官 ら7人を処分した。【小林直】 文科省医学教育課の話 訴状を見ていないのでコメントできない。 [2003-09-16-21:28] |