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理化学研に修正要求 経費削減不十分と批判 共同通信ニュース速報 政府の特殊法人等改革推進本部参与会議は五日、十月に三十二の 独立行政法人へ移行する特殊・認可法人のうち、二法人からヒアリ ングを行い、中期計画案に盛り込まれた経費削減内容について点検 した。理化学研究所には内容が不十分として計画案の修正・再提出 を求めるなど「削減が不十分」「記述が抽象的」との批判が相次い だ。 参与会議は四、五両日で、理化学研究所のほか、国際協力事業団 (国際協力機構へ移行)など計四法人からヒアリングを実施。参与 会議はその結果浮かび上がった問題点をまとめた意見書を全法人へ 送付、残りの二十八法人の計画案作成に生かすよう求める方針。 独立行政法人は経営責任が問われず、税金の無駄遣いが指摘され る特殊・認可法人などを衣替えさせた組織で、業務の効率化、透明 化が狙いだ。 この日の議論では、理化学研究所の計画案が数字で表した明確な 削減目標が盛り込まれていなかったため「具体的な目標設定が少な い」「研究費は減らしにくいというが、削減するという意欲が必要 だ」と批判が続出。また、国際協力事業団は事業費の一人当たりの コストを10%削減するとの目標を掲げていたものの、「合計でど れだけ減らすのか不明」などと具体的記述を求めた。 また、四法人のうち、三法人が人件費や税金、物件費を総計した 「一般管理費」の削減で、対象から人件費を除いて削減率を設定し ていることに「入れないと削減額が小さくなる」との強い批判が出 た。 (了) [2003-09-05-18:59] |